文化講座
桜を撮る
寒さが弱まりようやく春がやってきたと感じる今日この頃です。まわりの景色もカラフルな装いが増えてきたように思います。昔に比べると春と秋という心地よい季節が短くなっているように思えるのは私だけでしょうか。爽やかに過ごせるこの時期は写真も気持ちよく撮ることができるのでたくさん撮影に出かけたいですね。

4月の代表的な花といえばやはり桜だと思います。街の中にもたくさん植樹され行き交う人の心を和ませてくれます。桜の名所に足を伸ばせばさらに写真映えする桜をたくさん見ることができます。SNSで情報取集すればどこが今見頃なのかも瞬時に調べることができます。場所によってはライブカメラが設置されていてその日の状況を映像で見ることもできます。うまくこれらのことを利用しながらなるべく無駄を省いて撮影に出かけたいですね。

桜の撮影では満開のピークに合わせて撮ることが重要なポイントです。梅の撮影では8分咲きごろの写真写りがつぼみも入ってかわゆい感じで撮れると私見ですが思っています。しかし桜の最高はやはり満開を狙いたいですね。一輪の花びらがとても元気で華やかに撮れるからです。桜のピークは二日ほどしかありません。年によっては満開と同時に花びらが散り始めるときも今までに何度もありました。ただ梅と違って桜は散り際の美しさも写真的には十分楽しめるので、表現として色々挑戦してほしいですね。

毎年同じような写真しか撮れないなぁと思っているかたもいると思います。
そんな時は、撮影条件を思い切って変えてみることをお勧めします。例えばいつも朝から昼ごろ出掛けていく場所を日の出前や日没前後、そして夜に撮影してみると今まで気が付かなかった夜明け前や薄暮の柔らかな光、星空や月明かり、街の灯りの効果に桜が変貌する姿に驚くと思います。また雨が降る日もしっとりした日本的情景で撮影ができます。少し大変ですが、ぜひチャレンジしてほしいですね。
桜の満開は一気に来るのでその日1日を効率よく撮影できるようにあらかじめルートを調べてからお出かけすることをお勧めします。
ピークの桜に合わせて(夜打ち朝駆け)時間帯を狙ってみる ぜひやってみてください。
今月の一枚
大草城址公園近くの桜風景
中世、南北朝時代の城跡です。
背後に中央アルプスの雪景色が望める撮影ポイントがたくさんあります。
4月中旬ごろから下旬にかけて見頃です。
長野県上伊那郡中川村大草
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/