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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

女子力

今年の夏は本当に暑かったですね、そして多くの自然災害など住みにくい日本を少し感じた方も多いのではないでしょうか。季節も秋へと向かい日本らしい美しい情景が戻ってくることを願っています。

最近はInstagramなどのSNSで写真を見ることが日課になってきています。スマホから簡単に見られるので場所や時間を選びません。趣味や写真の方向性が合う方をフォローすれば自分のスマホに次々と掲載のお知らせが届きます。自分の知りたい場所の現状などもInstagramの#タグを調べればすぐに見ることができます。もちろん友達関係をフォローすれば今まで疎遠になっていた友人との情報交換などもいっきに近くなりますよね。(相手がInstagramをやっていることが前提ですが)

そこで感じたことの一つが女性の写真力が素晴らしいことです。デジタルカメラになって女性の写真趣味人口がいっきに増えたことは以前お話ししましたが、さらに近年ミラーレスなどカメラが小型化・高性能化して風景などアウトドア系の写真関係での女性の活躍が目立っていることに注目しています。
特に今年後半から主流メーカーもフルサイズのミラーレス一眼カメラに力を入れ始めています。フィルムカメラからデジタルカメラに切り替わった時のような時代の変化を今一度業界全体がこのミラーレスカメラに切り替わることで何か新しい変化が生まれてきそうですね。それと同時に写真の分野でも細分化して仕事をしている女性が増えてきています。例えば人物写真といえば昔は営業写真館で赤ちゃんから成人まで全てを賄って撮影することが当たり前でしたが、現在ではベビーフォト専門とかチャイルドフォト専門など自分が得意とする写真に特化して撮影を請け負っている女性が増えてきました。自分の子育て経験を生かして顧客が求めている写真に合わせていける強みが女性特有の感性にあっているのでしょう。立派な写真スタジオでないと需要が増えない時代ではなくなってきているのです。SNSでうまく情報発信して自分を宣伝していく時代と女性の感性がうまくマッチしてきた流行スタイルになってきたのでしょう。

これからの写真を考えていくのには、フィルムカメラ、デジタル一眼、ミラーレス一眼というそれぞれの特徴を生かした作品制作をしっかりと考える時期になって来たのではないでしょうか。技術的な役目はカメラに任せてそれぞれの機材で何ができるのかを考えていくことが、これからの写真時代の楽しみに繋がっていくと思います。

今月の一枚

滋賀県の水生植物公園みずの森を訪れた時に撮った一枚です。オニバスの大きな葉の裏側が何か城壁のように見えました。よく見ると棘があり中に何物も入れない感じが印象的でした。

今回の他の写真もここで撮影しています。モネの池を感じる佇まいです。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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