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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

マクロレンズの世界

梅から花桃、桜と春を楽しむ季節が今年も始まりました。寒さで出かけるのを迷う時期もあと少しで終わりますね。屋外撮影を冬休みしていた方もそろそろ準備し始めましょう。

花の撮影に興味を持ち始めるとたどり着くのがマクロレンズです。カメラを初めて購入すると大抵の方は、標準ズームと望遠ズームのセットではないでしょうか?
それらのレンズで花撮影も楽しめますが、梅や桜の花一輪を画面いっぱいに大きく撮影することができません。そこで初めてマクロレンズが必要なことが分かってきます。
APSサイズの撮像素子のカメラであれば50~60mmの焦点距離のマクロレンズがお勧めです。フルサイズのカメラであれば100mmあたりがいいでしょう。どちらも解放F値が2.8ありボケ効果も楽しめます。どのメーカーのカメラでもマクロレンズは優秀ですから次の3本目に揃えるのに花やテーブルフォトにはいいですね。
単焦点レンズとしても無限大の距離まで撮影できますから接写専用だけではなく普段の撮影にも使用できます。

このほかにもレンズの前に付けるクローズアップレンズと呼ばれるものやカメラボディーとレンズの間に付ける接写リングなどもありますが、被写体とカメラの距離によって使い分ける手間がかかります。マクロレンズであれば一般のレンズで近寄ってピントが合わなくなる距離からさらに近寄って撮影することがスムーズに行えますからお勧めです。

そしてマクロレンズで覗いた花の世界は、今まで気がつかなかった花の様子や美しさを見つけることができるでしょう。めしべ、おしべのかわいい形まではっきりと写すことができます。絞り値を上手く使いこなせばボケ効果を活かした表現を楽しみながら勉強できます。今年は花撮影を楽しもうとお考えの方は是非マクロレンズに挑戦してみてください。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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