文化講座
夏を撮る
いよいよ今年も夏本番の時期になってきましたね。熱中症に気をつけて猛暑を乗り切りましょう。今回は、そんな夏だからこそ撮れる題材について考えましょう。
風景は『暑い時期には暑い場所へ、寒い時には厳しい寒さのなかで撮影することでより感動的な写真が完成する』と言われています。美しい光景を撮るためには苦労がつきものです。春や秋の季節の変化を見せる写真とは違った意味で厳しさや躍動的な写真が撮れるのも魅力の一つだと思います。体調管理をしながらより多くの感動を自然から享受していきたいですね。自然風景に自分は何を求めているのか、そんな対話から撮りたいものが見つけられるのかも知れません。
夏の写真といっても色々な題材があります。雲の変化、水景色、高原の爽やかな景色、浜辺の光景、夏の花風景など撮影を楽しめる素材が溢れています。光と影などもこの時期ならではの面白さを見つけるのも良いでしょう。下記の作例をヒントに自分が見つけた夏写真をたくさん撮ってくださいね。
百日紅、ひまわり、梅花藻など暑い中で咲く花は見ているだけで元気がもらえそうです。夏に見られる花と背景の風景をうまく組み合わせると良いと思います。
花撮影ではやはり一番咲き具合が良い時期を狙いたいですね。
高原の湖、池、沼など涼しさを求めて行く機会も増えるのではないでしょうか。
写真撮影に専念して出かけるのであれば早朝や日の落ちる前に訪れたいですね。
風が止むチャンスが多い時間帯です。水鏡のシンメトリーを狙いたいですね。
車で出かける高原も緑が綺麗です。夏雲なども普段より近くに感じる距離感です。望遠系のレンズで自分が見つけた一部分を切り取るような構図探しが面白いと思います。PLフィルターを使ってくっきりと仕上げるのがコツです。
夏には訪れたい渓谷、渓流がたくさんあります。水の動きをスローシャッターで写すため三脚は必需品です。絞り値を絞り込んで(F11,16など)シャープに見えるように写したいですね。涼しそうに写りますが撮影時は結構暑さとの戦いです。水分補給を忘れずに!
これ以外にもまだまだ夏の写真はいろいろ撮れると思います。海、花火、星・・・などたくさんあります。明るい時間帯が夏は長いので計画的に撮影スケジュールを組んで楽しむことができます。ご自分の体力と相談しながら夏景色を楽しみましょう。
今月の一枚
岐阜県の関ヶ原町にある十九女池(つづら池)公園、夏には睡蓮、コウホネなどの花が咲きます。新幹線を写すポイントとして鉄道ファンには知られています。
冬の一番寒い時期には雪景色が綺麗です。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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