文化講座
レンズのこと (自分のレンズをよく知りましょう)
一眼レフカメラ(銀塩もデジタルも含み)の面白さは、豊富な交換レンズを 撮影する被写体に応じて選択することが出来ることです。
みなさんは、おそらく購入時に標準ズームレンズか望遠ズームレンズをいっしょにつけて使用されているのではないでしょうか。初めのうちは、大抵の撮影にはこの二本のズームレンズで間に合ってしまうと思います。 各メーカーのカタログなどを見ると他にもいろいろな種類のレンズが取り揃えてあります。ご自分の撮影の技術が向上するにつれてそんなところにも少しずつ目がいくようになってくるかもしれません。 |
レンズには、ズームレンズのほかに単焦点レンズがあります。 ひとつの焦点距離で画角も一定に固定されたものです。各焦点距離のものが、 何種類も用意されています。用途によっては、必要な場合もあるでしょう。
画角・・・ | フィルムや撮像素子に実際写りこむ範囲をいいます。焦点距離の短いレンズほど画角は広く、望遠レンズのように焦点距離が長いほど画角は狭くなります。 |
レンズの性能を見比べる基準のひとつに(レンズの開放f値)を知っておくといいでしょう。・・・レンズの前側や側面に1:3.5~5.6などと記入 してあるのがそれです。この3.5、5.6などの数値が小さくなるほど明るいレンズになります。ではなぜ、ズームレンズに3.5~5.6など二種類の開放 f値が明記してあるのでしょう。これは、ズームレンズのワイド側で使用するときはf3.5の開放値で撮影可能ですよ、望遠側にして使用するときはf5.6 が限界になりますよ、ということを表しています。このことを知っておけば同じ位置からワイドレンズで撮影したときには、ぶれずに写っているのに望遠側で撮 影したものがぶれてしまったということが理解できるでしょう。(これは、シャッタースピードが遅くなるためです) |
F値・・・ | レンズの中にある絞りの穴の大きさを数値であらわしたもの |
よくみなさんに同じ焦点距離の望遠レンズなのに太くて大きいのやコンパクトなのがあるのか聞かれますが、これは開放f値の違いが影響しているためで す室内撮影などの暗い条件でスポーツなどの速い動きの撮影には明るいレンズが必要ですよね。少しでも早いシャッタースピードを使いたいときにもいいでしょ う。大きくて重くなるのが少し難点です。値段も高価になってきます。
次回は、画角の違い・レンズの焦点距離の違いで写真がどう変わってくるかを学んでいきましょう。 |
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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