文化講座
写真って楽しい 3
No3 人にあってカメラには無いもの
今のデジタルカメラは、コンパクト、一眼レフともによく写ります。
購入して簡単な解説書を読みとりあえずフルオート設定でカメラのファインダーを覗きシャッターを押せば目の前にあるものを綺麗に正確に写し撮ってくれますよね。機械ものが苦手だと一般的に言われている女性のカメラ人口がデジタルカメラの普及とともに飛躍的に増えてきました。それとともに写真の表現方法もいろいろ広がりを見せてきています。よい意味で男性には撮れない(気付かない)ような作品を見せてくれることも多々あります。
これからの写真のことを考えていくと「これはこう撮らなければいけない、こういう技術を使わなければ・・・」と写真技術の偏見的なこだわりを改善することも必要な時代になってきていると思います。
そこにはただ、綺麗に風景が写っていればそれで満足ということで終わるのではなく身近なものに感動してその感動を他人に伝える役目にカメラを使うことが写真を楽しむこれからのスタイルになっていくのではないでしょうか。
良い天気ばかりが撮影日和ではなく雨天でこそ花弁が柔らかく写せます
真上から綺麗に重なり合う感じを写してみました
カメラにはないもの
今回のタイトルでもある人にはあるけどカメラにはないものってなんでしょう? それは感情という部分です。ファインダーをのぞきその中に見えているものを「ワー綺麗だ、かわいい、おもしろい、...」などとひとは感動しながらシャッターを押していますよね。でも機械であるカメラは設定どうりに正確に動いてくれているだけです。
あたりまえのことですが、ここが表現をすることの大切なポイントでもあります。そのときの(感情)を閉じ込めるのはひとなのだということを忘れてはいけないということですね。
その想いをどう一枚の写真に閉じ込めていけばいいのかをじっくりと考えていくことが写真のテクニックということになるでしょう。
私はこんなふうに感動しましたよ、と他人に正確に伝えるためにはどうすればいいでしょう?
それには カメラアングル(撮影位置)、レンズの焦点距離、絞りの数値シャッタースピード、切り取る構図など自分の気持ちにうまくあったところをカメラに設定してあげることです。
これでカメラにひとが(感情)というものをプラスしてはじめて見る人に感動が伝わる写真になっていくでしょう。
実践作例
上の写真のポイントは、まず噴水が白くきれいに見えるカメラ位置を探すことです
この場合は逆光という位置を選択しています・・・・・光の方向
次に水際で遊ぶ子供をアクセントにして画面のどの位置に入れるかを考えます・・・・・構図
噴水が形よく写るシャッタースピードを選択します・・・・・露出の決定
どの焦点距離がバランスよく収まるかを考えます・・・・・レンズの選択
以上のようなことを写す前にチェックしながらシャッターチャンスを待ちます
びしょ濡れになっても楽しいことはやってみたい・・・
そんな気持ちを伝えたくて写してみました
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/