文化講座
撮る行為はシンプルに
暑い毎日が続きそうな8月ですね、そろそろ台風も考えておく季節になりました。日中の撮影は熱中症対策が必然の日々が続きそうです。無理をしないで撮影を楽しみましょう。
団塊の世代といわれた人たちが、後期高齢世代に入ってきた今の時代、世の中の動きも大きく変わってきています。写真の世界を見回しても若い人たちの世界観はデジタルを中心に目まぐるしく変化しています。高齢者と若い世代の写真に対する取り組み方が二方向に別れてきた気がします。SNS,写真雑誌等を見ていると両者の物の見方の違いを感じます。技術でいえばピント、露出、色味など我々が正しいと習ってきた適性値からずれた世界が今では新しい主流になってきている部分もたくさん見受けられます。写真がアート性を帯びてきた証の一つと考えれば納得せざるを得ないでしょう。写真とは?の正解を求めていく日々が続きますね。
趣味の世界というものはまず楽しくそれに取り組めるかどうかだと思っています。ただ団塊の世代の若者(?)は仕事も趣味も極みを目指すのに一生懸命になる感じが強いので苦しくても頑張る人たちも多いのではないでしょうか。自分の体と相談しながらのんびり続けていきたいですね。のんびり楽しむためにデジタルの助けを借りる、そんな方向性が趣味の写真を長く続けていくコツだと思います。ピントも露出もカメラに任せても大丈夫な時代になったことに感謝しながら写真表現という基本部分をしっかり追求していきたいですね。
日々進化しているカメラ機材業界も団塊の世代の懐を狙っています。この機材ならこんなこともできるという選択ではなく自分が何をどう撮りたいかで機材を選ぶのが良いと思います。それには自分には何を撮影するのが向いているのかを見つめ直してみることが大切ですね。それが見つかれば無駄な機材に振り回されず楽しむための写真が撮れるようになってきます。歳をとるごとに身の回りはシンプルにしていく断捨離の世界は趣味の写真にも言えると思います。シンプルにすることで見えてくる写真の世界の本質、、、そんな感じで楽しんでいきましょう。
今月の一枚
日本海にそそぐ由良川に架かる由良川橋梁を行く京都丹後鉄道宮舞線です。河口に近い所なのでまるで海の上を走るように見えます。気動車に重なる夏雲を狙いに行ったのですが、快晴になってしまいました。近くの展望地に上がってみると日本海まで見渡せました。
2枚とも24-105mmのズームレンズで撮影
京都府福知山市興・由良川鉄橋
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/