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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

レイヤーを重ねるように

皆様、明けましておめでとうございます。新春の慶びを心からお祝い申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

画像データーをより良い一枚に仕上げるために画像ソフトを使います。インターネットで検索すれば無料で使えるものや有料でより高度な作業を行えるものなど色々なソフトがあります。有料ですが画像ソフトの定番とも言えるPhotoshopをお使いの方も多いのではないでしょうか。修正、加工等を加えて仕上げるときに(レイヤー)を使って色味、カラー調整、濃度、コントラストなどを種類ごとに分けて使用していくことで細かく何度でもやり直すことができます。

*レイヤー・・・IT用語では機能階層という意味で写真用語ではフォトレタッチをするときに一枚の画像を任意の枚数の透明なレイヤーを重ね合わせて加工等を行う。各層ごとにカラー調整、濃度、コントラストなどを行う。

人生も毎年のレイヤーを重ねてその人の人格ができてくるわけですが、画像ソフトのレイヤーのように後で一部分だけ修正しなおすことはできません。日々の努力のみが大切だと言えますよね。写真撮影でも毎回のレイヤーが折り重なって写真に対する感性が出来上がってくるものだと私は思っています。
年の初めに去年の撮影スタイルのレイヤーを見直してみるのも良いのではないでしょうか。あの時はこうだったという反省から次の撮影スタイルをより良いレイヤーに変えていけば良いと思います。

撮影済みの写真データーを分析していくことで去年は一年間何に興味を抱いてシャッターを押していたのかが見えてくるはずです。また中途半端に終わっていそうなテーマを再度見直してアイデアを膨らませて撮影に挑むこともできます。なんとなくどこかに出かけてシャッターを押すのではなく一つの目標を見つけてそれに沿った撮影スタイルで進めていくのもこれから写真を長く続けるコツだと思います。去年の撮影を見直す作業は(一年の計は元旦にあり)の言葉通りお正月ではないでしょうか。歳を重ねるごとに色々な作業が面倒になってきているなぁと思いはじめていることもありますが、ひとつひとつのレイヤーを充実させてまた一年頑張っていきたいものですね。
日ごと寒さが増す今日この頃ですが、風邪など健康に注意して楽しく写真を撮っていきましょう。

今月の一枚

この公園の菜の花は1月下旬に咲きます。
琵琶湖の向こうには比良山系の山並みが見え快晴の日には雪をまとった姿で撮影することもできます。湖岸沿いをゆっくりドライブしながら訪れるのも良いでしょう。
第1なぎさ公園
滋賀県守山市今浜町地先


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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