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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

モノクロームを楽しむ

新緑が眩しい季節になりました。お天気の良い日は木々たちも嬉しそうな感じです。今年の梅雨はどうなるのか少し気になりますね。雨の日も撮影を楽しめるよう色々な素材(被写体)を探してみましょう。

普段の撮影では意識せずにカラー撮影設定で撮っていると思います。フィルム時代ではまず初めにカラーで撮るか白黒フィルムにするかを決めてから、選んだフィルムをカメラにつめて撮影に向かいます。今日はカラーだからとか白黒フィルムなのでという意識から撮影が始まります。当然選ぶ被写体に対する見方も変わってきます。カラーの場合は色を意識した構図を中心に置いて光景を探すと思います。白黒(モノクローム)の場合は、被写体に当たった光を意識してその反射率の違い(白からグレー、黒)の変化を捉えていこうと考えます。
単純に要約すれば色を撮るのか光をカメラに収めようとするのかの違いかもしれません。もちろんカラーで撮る場合も光の大切さは変わりません。白黒は色がないのでより光の当たり方を注意深く観察しているはずです。『光』というものを考察していくのにはモノクローム写真に設定して撮影することをお勧めします。

過去のドキュメンタリーな写真やスナップ写真を見返すとモノクローム写真の美しさや被写体に対する作者の思いなどがとても伝わってくる作品がたくさんあります。カラーが溢れる今日では白黒写真のシンプルなスタイルが逆に新鮮に見えるのではないでしょうか。カメラ内設定から白黒設定をセレクトすれば簡単に切り替えることができます。JpegとRawデーターで記録しておけばRawデーターから後でカラー変換もできます。ここで大事なことはJpegカラーで撮っておいて後から画像ソフトで白黒変換することとは異なるとお伝えしたいのです。

撮影時に頭の中を白黒モードにして光景を捉えていくことが大切なポイントだからです。撮影時に被写体に当たっている光の状況をしっかりと観察してトーンバランスを考えながら構図を作っていきたいからですね。これを繰り返し続けていくことで光の美しさがいかに写真のうえで大切なものかを理解できると思います。カメラの撮像素子が捉えることができる明るさの範囲と人の眼が確認できる許容範囲が違うこともわかってきます。(人間の眼が光を捉えるラチチュードの方が広い) 秋冬の柔らかな光から夏へと向かうコントラストの強さの違いも理解できるようになります。モノクローム写真の本当の美しさを見直すためにも是非一度はカメラの設定を白黒モードに切り替えてみてください。色がないけど力強いそんな写真が撮れれば最高ですね。

今月の一枚


長野県にある八千穂高原の白樺群生地です
雨上がりの早朝だと霧の中の白樺の新緑が楽しめます。散策路もあり林の中をゆっくりと観察することができます。

長野県南佐久郡佐久穂町八郷


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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