愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

家計のサポート相談員のコラム

株式会社 マネースマート

効率的な家計管理のためにクレジットカードを整理しよう

 新年となり、今年こそ家計の見直しをしようと気持ちを新たにしている方も多いでしょう。でも、何から手を付けたらよいかわからない、そんな方はクレジットカードの整理をしてみませんか?家計管理をするには現状の支出を把握することが必要ですが、そのためにはクレジットカードの管理は不可欠です。
 利用履歴をちゃんと確認できていない、そもそも何枚持っているのか把握できていない、という方は、まずクレジットカードの整理からはじめてみましょう。

1.クレジットカードは自分で管理できる枚数まで

 みなさんはクレジットカードを何枚持っていますか?そもそも持っていない、1枚しか持っていないという方から5~6枚は持っているという方、中には何枚持っているか把握できていないという方もあるかもしれません。

 何枚持っているか把握できていない方はまず所有しているカードすべてを把握することから始めましょう。そして、必要のないカードは解約し、自分でしっかり管理できる枚数まで減らしていきましょう。

 確実に把握して完璧に管理できるという自信のある方は何枚あってもよいのですが、家計管理がなかなか進まないと悩んでいる方の場合、おそらくしっかり管理できる枚数は1~2枚程度ではないでしょうか。管理の手間をはぶくためにもよく使うカードに厳選して1~2枚に集約することをお勧めします。

2.クレジットカードを整理するメリット

①利用状況の把握が簡単になる

 5枚のカードを持っていれば、5枚分の利用明細を確認する必要がありますが、1枚であればその手間も5分の1になります。特にWEB明細の場合、自分でWEBサイトやアプリにログインして確認しなければいけないため、多くのカードを所有していると使用頻度の少ないカードはついつい明細を確認することを忘れてしまうということもあるかもしれません。ついつい忘れを防止するためにはやはりカードの枚数は少ないほうがいいでしょう。

②不正利用の被害に遭う確率を減らせる

 カードの枚数が少なければ不正利用の被害に遭う確率も減らすことができます。また利用明細をしっかり確認することで、たとえ不正利用されたとしても早い段階で気づくことができるでしょう。万が一不正利用された場合はカード会社で補償がありますが、補償されるのは通常、不正利用の申告から遡って60日間です。カードの枚数が多すぎて利用明細の確認ができておらず、60日以上経ってしまったとなると補償が受けられなくなってしまうことも。カードの枚数を絞っておくことでこのようなリスクも軽減できます。

③使っていないカードの年会費を節約できる

 「今なら初年度年会費無料」「今申し込むと〇〇〇〇ポイントプレゼント」こんなキャンペーンの特典につられてクレジットカードを作ったことはありませんか?キャンペーンの特典だけ受け取ったらすぐに解約するつもりがついついそのままに。枚数が多いと使っていないカードの年会費だけ毎年引き落とされているということに気づかずに過ごしてしまうということも起こりえます。カードを整理することで無駄な年会費を節約できる可能性もあります。

④気づいていなかったサブスクの支払いに気づくことができる

 カードの整理を進めていくと、ほとんど使っていないようなサブスクの会費が使用頻度の低いカードで引き落とされていることに気づく、というようなこともあります。サブスクも初月無料などのキャンペーンで気軽に登録してみたものの、結局ほとんど使っていないというケースも多く見受けられます。カードの整理をすることで、ほとんど使っていないサブスクの整理ができ、節約に繋がることもあります。

⑤ポイントの失効を防ぐことができる

 クレジットカードの利用で貯まるポイントも、多くのカードを持っているとすべてを把握しきれていないということも。そのためにせっかく貯めたポイントの有効期限が切れてしまったという残念なことになることもあります。枚数を絞っておけばポイントが失効になってしまうという失敗も防ぐことができるでしょう。

3.無駄を省き、効率のよい家計管理を目指そう。

 多くのクレジットカードを持つことで、気づかないうちに様々なリスクを負い、無駄な手間や費用をかけているという方は意外に多いかもしれません。家計管理を無理なく継続するためには無駄な手間を省き継続しやすい体制を整えることも必要です。多くのクレジットカードを持っているけどすべてを管理できていないという方は、まずクレジットカードの整理から始めてみましょう。

石川 友紀
ファイナンシャルプランナー(CFP®)

家計のサポート相談員のコラム
このページの一番上へ