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家計の総合相談センターの相談員のコラム

株式会社 家計の総合相談センター
ファイナンシャルプランナー
石川 友紀・森 朱美・佐野 圭子・宮田 かよ子
尾上 堅視・堀之内 千津・小泉 朱希

『モモ』から学ぶ「人生を豊かにするお金との付き合い方」

 暮らしが大きく変化した2020年、ミヒャエル・エンデの『モモ』が話題となりました。
 名作児童文学として知られる『モモ』ですが、大人が読むとファンタジーの世界を楽しめるだけではなく、ミヒャエル・エンデの世界の深さに感動します。人生を豊かにするお金との付き合い方のヒントがちりばめられています。
 世界的なベストセラーで、岩波書店によると日本では、累計発行部数352万部(2020年11月現在)です。

①今と未来のお金のバランスを考える
 『モモ』では、灰色の男たちが人々に時間を節約し時間貯蓄銀行に預けるように持ちかけます。人々は時間を節約すればするほど、心が冷え切って生活は豊かになるどころかやせほそってしまいます。そこで、モモという女の子が灰色の男たちと戦うお話です。
 時間をお金に置き換えて読むことができるという解釈があります。将来のための節約が、いつの間にか貯蓄すること自体が目標となり、生活や心にゆとりがなくなってしまうともイメージができます。
 人生100年時代のマネープランを考える際に、前向きになるときもあれば、不安になってしまうときもあります。不安なときは、今の暮らしを大切にすることで、豊かさを感じることができると思います。将来の貯蓄と今の生活のバランスを考えることが大切です。

②豊かさについて考える
 『モモ』を読むことで、「時間」とは何か、「生きること」は何か、そして「お金」とは何か?考えるきっかけとなります。物質的な豊かさでは測れない真の豊かさについて考えさせられます。
 情報があふれる今の社会では、いつのまにか他人の意見で消費していることもあります。
 自分が「どんなことに豊かさを感じるのか」考えることが、人生を豊かにするお金の使い方につながるのではないでしょうか。

③お金について考える
 毎日の暮らしの中で、お金を第一に優先してしまうとお金に自分の人生をコントロールされてしまいます。価格が高いか安いか、貯蓄が多いか少ないか、年収が高いか低いか、といったお金の基準ではなく、自分の豊かさの基準を持つことが大切です。
 しかし、生きていくにはお金が必要ですから、お金の知識を学び、ライフプランを考え、お金にふりまわされないように自分で人生をコントロールしたいですね。

小泉 朱希
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター

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