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家計の総合相談センターの相談員のコラム

株式会社 家計の総合相談センター
ファイナンシャルプランナー
石川 友紀・森 朱美・佐野 圭子・宮田 かよ子
尾上 堅視・堀之内 千津

「利率」「金利」「利回り」の違いって何?

 お金の運用を考える際に使われる「利率」「金利」「利回り」という言葉があります。これらはよく似た言葉ですが、違いはあるのでしょうか?わかっているようでよくわからないそれぞれの意味を再確認してみましょう。

  • 利率・金利
     お金を借りたり貸したりする際にその対価として支払われる金額を利子や利息といいます。例えば、銀行からお金を借りる場合、その対価として利息を払います。逆に銀行に預金をする場合は銀行からその対価である利息を受け取れます。銀行はその預金のお金を会社や個人などに貸して預金者に払う利息より高い利息を受け取ることで利益を得ることができます。
     例えば、100万円を銀行に預金し、1年間で1万円の利息を受けとった場合、その1万円という利息が預けた元のお金(元金)の何割にあたるかということを%で表示したものが利率あるいは金利です。100万円に対して1万円は1%の金額となるため、この預金の利率(金利)は1%ということになります。
     通常、利率(金利)は1年間で支払われる利息の元金に対する割合を表しています。では、下記の定期預金に100万円を3カ月預けた場合、いくらの利息が受け取れるでしょうか?

     3カ月スーパー定期 金利(年率)1.2%

    100万円の1.2%ということは、12000円受け取れるような気がしますが、この金利は年率です。つまりこれが1年定期で1年間預けた場合は12000円ですが、3カ月間(90日)の場合は12000円×(90日÷365日)≒2958円 ということになります。
  • 利回り
     利回りとは、お金を運用して増えた収益の元金に対する割合を年平均に直したものです。例えば、100万円を銀行に3年間預け、毎年1万円の利息が付いたとすると、3年間の利息の合計は3万円です。この3万円を3年で割ると、1年あたりは1万円で元金に対しての割合は1%となり、この預金の利回りは1%となります。
     上記の例で考えると、利率と同じことでは?と思った方もあるでしょう。このように当初一括で元金を預け、毎年同じ額の利息が受け取れるような場合は利率(金利)と利回りが同じとなることもあります。しかし複利で利息が付く場合などは異なります。複利運用では付いた利息を元本に組み入れ、そこにさらに利率を適用して利息が付きます。

    例 1%の利率で1年複利で100万円を預けた場合、
      1年目の利息 100万円×1%=10000円
      2年目の利息 (100万円+1万円)×1%=10100円
      3年目の利息  (100万円+1万円+1万円100円)×1%=10201円
      3年間でついた利息⇒ 30301円
      1年平均 ⇒ 30301円÷3≒10100
      利回り ⇒ 10100円÷100万円×100=1.01%

    このように、同じ1%で3年間預けても複利の場合の利回りは1.01%となるのです。
    また、もう一つ例を考えてみましょう。100万円を30年間預けて103万円に増えた場合、3万円増えたから利回りは3%ではありません。増えた額を1年平均で考えると3万円÷30年=1000円となり、利回りは0.1%となります。

 このように見てくると、同じ「1%」でも違いがあることがわかりますね。金融商品を正しく理解するためにも、利率(金利)、利回りの違いをしっかり確認しておきましょう。

石川 友紀
ファイナンシャルプランナー(CFP®
株式会社家計の総合相談センター

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