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家計の総合相談センターの相談員のコラム

株式会社 家計の総合相談センター
ファイナンシャルプランナー
石川 友紀・森 朱美・佐野 圭子・宮田 かよ子
尾上 堅視・堀之内 千津

投資信託の選び方~どんな運用スタイルがある?~

 今話題の「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」で積み立て投資を行う場合、投資信託を活用することになります。投資信託は長期的に積立てをしながら資産形成をする際に活用できる金融商品ですが、そのしくみはこのコラムの第84回でも解説しています。 その際には、「投資信託を選ぶ際は、まずはそれぞれの資産の特徴を理解して、どんな資産に投資をしたいのか考えてみましょう。」とご説明しました。でも、「国内の株式に投資をしたい」と考えた場合、国内の株式に投資をするものだけでも多くの商品が存在しますので、そこでまた何を選んだらいいか迷ってしまいますね。そこで次に確認したいのが「どんな運用スタイルで運用している商品なのか」ということです。今回は投資信託の運用スタイルについて考えてみましょう。

●2つの運用スタイルの違い
 投資信託の運用方法には主に、次の2つがあります。

① パッシブ運用(インデックス運用)
商品毎に決められた目標となる指標(ベンチマーク)と同じ運用成果になるように運用するスタイル。ベンチマークには、主にその投資対象となる市場の平均の動きを表す指標が使われます。例えば国内の株式を投資対象とする商品であればTOPIXや日経平均などです。パッシブ運用では、その指標と連動することを目指すため、その指標の対象となる銘柄全体に投資をするイメージとなります。

② アクティブ運用
商品毎に決められた目標となる指標(ベンチマーク)を上回る運用成果を目標とするスタイルで、パッシブ運用に比べ、投資する銘柄を絞りこんでいます。そのため、必ず上回る成果となるわけではなく下回ることもあります。投資する銘柄を絞り込む手間がかかるため、運用の手数料である信託報酬がパッシブ運用と比べて高くなります。
また、アクティブ運用では、「割安な銘柄に投資」や「成長性の高い銘柄に投資」など商品毎に銘柄の選定方法があらかじめ提示されていますので、自分の考え方にあった銘柄を選定してくれる商品を選ぶこともできます。

●運用スタイルの選び方

 運用スタイルを選ぶ際、どちらの方が必ず運用成果が高くなる、ということはありません。ご自身の考え方(目指す運用成果や許容できるリスク)にあったスタイルを選ぶとよいでしょう。
 例えば、できるだけコストは安く、その対象となる市場平均程度の運用成果を目指すほうが効率的と考える方はパッシブ運用がその考え方に合うでしょう。逆にコストは高くても運用会社の銘柄選定や調査能力などに期待して市場平均以上の成果を期待したい場合はアクティブ運用を選択するという方法もあります。

●過去の運用実績の確認

 運用スタイルを選択する際は、過去の運用実績や選定されている銘柄がその商品毎の運用方針に沿った内容になっているのかを確認しましょう。例えば、パッシブ運用の商品であれば、目標とする指標(ベンチマーク)と連動することを目指しているため、本当にその指標と連動していて差異が小さいかどうかを確認しましょう。アクティブ運用の場合は、目標とする指標を上回っているかどうかがポイントです。実際の運用実績は目標となる指標以下のことが多いのであれば、コストが安く目標の指標と同じ運用成果を出せているパッシブ運用の商品の方が効率がいいということもあります。
 このような目標とする参考指標(ベンチマーク)と実際のその商品の運用実績の比較は、投資信託の運用レポートや運用報告書で確認することができますので、商品選択の際にはぜひ確認してみましょう。

石川 友紀
ファイナンシャルプランナー(CFP®
株式会社家計の総合相談センター

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