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家計のサポート相談員のコラム

株式会社 マネースマート

1年間の家計の予算と貯蓄計画をたてよう

 新年を迎え、今年こそは計画的な家計管理をしようと決意を新たにする方も多いでしょう。1年の始まりは、年間予算の計画を立てるよい時期です。家計管理の方法は様々ですが、今回は年間の予算を決めるところからスタートしてみましょう。

1.年間の予算を決める

 予算を決める際は、まずは1年間の可処分所得を把握します。可処分所得(手取り収入)とは収入から税金や社会保険料を差し引いた金額で自分自身でどのように支出して貯蓄をするかを決めることができる金額です。源泉徴収票などから把握することができます。(第116回参照)
 可処分所得(手取り収入)から各項目に予算を割り振る際、支出の額から決めていくと、「貯蓄に回す額が足りなくなってしまった」という事態が起こりかねません。まずは貯蓄する金額を決め、残った額を生活費などの支出に割り振っていきましょう。

<可処分所得から年間予算を決める手順>

 毎月の生活費の予算を決める際は、家計簿をつけている方であれば、これまでの実績から各項目の割り振りを検討してみましょう。家計簿などをつけておらずまったく見当がつかないという場合は全国の家計を調査した総務省の家計調査などの平均データを参考にする方法もあります。

<年代ごとの消費支出>

総務省家計調査 2人以上世帯 2021年平均 より家計の総合相談センター作成

2.定期的なチェックと見直しで貯蓄目標を達成

 上記のような手順で年間の予算の割り振りをしたら、その予算を目標に支出の管理を行いましょう。支出の管理といっても難しくは考えず、まずは家計簿やお小遣い帳などで日々の支出を記録してみることから始めましょう。それも1円単位で細かく記録する必要はありません。大まかな金額でも記録を続け自分の支出の傾向を掴むことが大切です。
 支出の記録が出来たら、1~2ヶ月ごとに状況をチェックしてみましょう。例えばこの1か月は予算を超えた支出をしてしまった、という場合は次の月で節約を試みるなど調整を行ってみるとよいでしょう。また、実際に支出の状況をチェックしていくと、当初に立てた予算が厳しすぎる、あるいはゆるく設定しすぎてしまった、ということもあるかもしれません。そのような場合は途中で予算自体を見直すことも必要です。
 年の初めに新たな気持ちで計画を立て、年間での目標貯蓄額を達成することを目指してみましょう。

石川 友紀
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター

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