文化講座
物価高騰に負けない家計の作り方
物価の上昇、電気代、ガス代の高騰を受け、家計への負担額が増えています。普段から節約をしているのに!とブルーになってしまいそうです。
今・未来・過去の3つの視点から、家計の見直しのモチベーションを高めるのはいかがでしょう。
「今」を見つめる
どんなに家計への負担が増えても、家計をやりくりしなくてはなりません。「支出」と改めて向き合うことで、見えてくるものがあるかもしれません。今、大切にしたいことは何でしょう?暮らしの中の優先順位を考えてみましょう。自分の暮らしに合ったお金の使い方ができていると確認できたなら、気持ちが晴れてくるのではないでしょうか。
「未来」を見通す
キャッシュフロー表やライフイベント表を作成することで将来の暮らしを見通したお金の使い方を考えることができます。
ライフイベント表は、今後20年間程度の予定を書いていくものです。お子さまがいらっしゃるご家庭では、教育資金のピークを予想できます。4月から新生活が始まるご家庭では、新生活の準備のお金について検討できます。60代の方は年金生活をイメージすることができます。今、どんなことにお金を使うとよいのか、どのくらいお金を貯めたらよいのか、どのくらい働いたらよいのか、などとあれこれと作戦を考えることができます。
ライフイベント表の作り方
① 西暦と経過年数、自分と家族の年齢を記入する
② ライフイベントを記入する 住宅の費用 (購入・修繕費など)、お子さまの教育資金、車の費用 (購入、車検など)、旅行、退職、公的年金の受取開始年齢、転職、起業など
③ ライフイベントに必要な金額を記入する
「過去」を客観的に振り返る
一般的なライフイベントは思いついても、将来の希望や夢がわからないこともあるでしょう。そんなときはご自身の過去を客観的にふりかえってみるのはいかがでしょうか。例えば、子どもの頃に好きだったことは何だったのか、思い出してみましょう。これからやりたいことを見つけることができたら素敵ですね。得意なことで収入を増やせる希望が持てたら、より気持ちが高まります。
子育てを通して、自分の過去から今の暮らしにつながっていて、そして未来が見えてくることを体験しました。未来がわからないときは、自分の人生を振りかえってみることもヒントになるようです。
家計と向き合い、充実した日々を過ごせたなら、自分も自分のまわりも明るくなり、物価高騰に負けない暮らしができるのかもしれません。
小泉 朱希
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター