文化講座
あなたの所得税率は?
早いもので今年もあと1か月。会社員の皆さんは、毎年この時期(12月・1月)のお給料明細と一緒に、源泉徴収票が配布されているのではないでしょうか。この源泉徴収票には様々な情報があるのですが、今回は税率の決まり方を見ていきたいと思います。
会社員の給与にかかる所得税は、年間の収入に直接かかるのではなく、「支払金額(収入)」から「給与所得控除」と「所得控除」が引かれた「課税所得」に対して税金がかかります。税率は、この「課税所得」によって決まりますので確認してみましょう。
支払金額(収入)-給与所得控除額-所得控除額 = 課税所得
*1 給与所得控除:会社員の必要経費として控除される部分
支払金額によって下記の通り計算方法が決まっています。
*2 所得控除:各自の事情によって控除される部分
配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、生命保険料控除など様々あり、控除額は各自異なります。
*3 課税所得:税金がかかる所得
課税所得が多いほど税率が高くなり、下記の計算方法で税率が決まります。
源泉徴収票には、「給与所得控除後の金額」と「所得控除の合計額」が記載されており、簡単に課税所得を確認できますので、一度、ご自身の所得税率を確認してみましょう。また、東日本大震災からの復興を図るための施策に必要な財源の確保のために、平成25年から平成49年までの所得に対し、所得税額の2.1%を所得税と併せて徴収されることが決まっています。
森 朱美
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター