文化講座
夢をかなえる家計ノートを作ってみよう!
新年を迎え、今年こそ家計簿をつけよう!と決意する方もいらっしゃると思います。でも、なかなか続けるのが大変ですね。家計簿をつけない家計管理の方法をご紹介します。1冊のノートに家計についてまとめる方法です。
家計簿アプリで自動的に家計を把握することもできるようになり、オンライン上でライフプランシミュレーションもできる時代になりました。しかし人生設計においては「自分がどうしたいのか」を考えることがとても大切です。
本当にやりたいことなのか、お金を使いたいことなのか、断念するのかなど、手書きで書くことによって見えてきます。夢は書くことで具体的になり実現への道へつながります。そして、どのようにお金を準備していけばいいのかを計画することができます。ご自身の希望にあった積立金額、金融商品や運用方法を考える際に役立ちます。
夢をかなえる家計ノートの作り方
ノートを1冊用意します。家計簿は、毎年更新するものですが、「夢をかなえる家計ノート」はこの1冊を長く愛用するものです。お気に入りのノートを選ぶと気持ちが高まります。毎年お正月には、ノートに書き加える、修正する、違うページに新たに書き直すことが一つのイベントになります。
①現状の資産額を記入します。
今いくら資産があるのかを把握しましょう。現状把握をすることから始めると家計管理がしやすくなります。
金融機関名(支店名)、名義、種類(普通預金、定期預金、投資信託など)を記入した表を作ります。投資商品は記入日の評価額を書きます。日付は必ず記入しておきましょう。
令和3年1月〇日現在
金融機関・支店名 | 名義 | 種類 | 備考欄 | 残高 |
---|---|---|---|---|
〇〇銀行 | 家計 太郎 | 普通預金 | 円 | |
〇〇銀行 | 家計 太郎 | 定期預金 | 円 | |
△△証券 | 家計 太郎 | 投資信託 | ○○ファンド | 円 |
円 | ||||
円 | ||||
合計額 | 円 |
②ライフイベント表を作成します。
自分や家族の今後30年程度の予定を書いていきます。年齢を書くだけでも感慨深いものです。お子様がいらっしゃる家庭では、教育資金がかかる時期がわかりますね。また、住宅購入、車の買換え、旅行、かなえたいことなどを書きます。どのくらいの費用がかかるのかは目安を書きますが、調べて書くとより具体的になります。
③家計の年間予算表を作ります。
この家計の年間予算表の作成は手間がかかり、気合いも必要ですが、一度作ってしまえば家計簿をつけなくてもお金の流れが把握しやすくなります。
まず年間の収入を把握します。そして毎月の支出、年単位の支出(固定資産税、年払い保険料、車検代など)を書きだします。年間の収支を見て、貯蓄額と年間予算を決めていきます。決めた予算を目安にすることで安心してお金を使うことができます。
家計ノートを作成しながら家族で新年の抱負を語り合うのも素敵ですね。
参考サイト
・日本FP協会 便利ツールで家計をチェック
http://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/
小泉 朱希
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター