文化講座
うさぎのしっぽ
(うさぎのしっぽ)
- とQちゃんは朝ごはんを食べて日向ぼっこをしている。お母さんはお兄さんがいないのに気付いて、お姉さんに聞いた。
- 今日は日曜日で、出勤しないのではないの?お兄さん(あなたの二番目のお兄さん)はどこへ行ったの?
- お兄さんはご飯を食べ終わると、散髪へ行くと言って、出て行った。
- お姉さんの話が終わるやいなや、お兄さんが不機嫌な様子で帰って来た。
- 散髪へ行ったのではないの?
- 話題にしないで。むだ足を踏まされた。床屋は今日臨時休業。
- 床屋は、火曜日休みではないの?どうして日曜日に休むの?
- 誰も知らないよ。いずれにせよ、あの床屋はいつも勝手に臨時休業する。
- それなら、お客さんはみんな逃げてしまうのではないの?
- もちろん逃げるさ。ぼくが見たところ床屋は「うさぎのしっぽ」だね。
- それは疑いない。絶対「長くなりっこない。」。
- 兄ちゃん。床屋が休みで、うさぎのしっぽと何の関係があるの?
- 彼らが言っているのは、かけ言葉です。
- ますます分からない。かけ言葉とは何?
- それは一つの言葉をだた前半分を言い、後半分は休んで言わない。
- それなら後半分を言ったなら?
- 言ってもかまわない。先ほどお兄さんが言った床屋はうさぎのしっぽ。
これは前半分で、お姉さんが言った長くなりっこないは後半部分。
- 分かった。でもまだあんまり分からない。
- 例えて言うと「犬がネズミをとる、余計なお節介をする。」。
「孔子様の引越し、本(負ける)ばかり。」。
- そうだ、日本語にも「うどん屋の釜、湯(言う)ばかり。」がある。
- 分かったでしょう。
単語注解
- 朝ごはん。朝食
- うれしい
- むだに。むざむざ。いたずらに
- 知っている
- どうせ。どのみち。いずれにせよ
- いつも。しょっちゅう
- 随意である。勝手である。気軽である
- うさぎ
- しっぽ
- かけ言葉、しゃれ言葉の一種で、二つの部分から成り立っている。
前半がなぞかけに似た部分で後半がなぞ解きに似ている。 - ますます。いっそう
- 休む。休息する
- 先ほど。ついさっき。いましがた
- 例えば。かりに
- ねずみ
- かまう
- 自分に関係のない事
- 引っ越す
- ばかり。だけ
- 負ける
文型語法
- = もう~しなくていい。もう~するな。
- *
「もう行かなくていい。」 - *
「もう言うな。」
- *
- = みんな~してしまうのではないですか。
- *
「みんな卒業してしまうのではないですか。」 - *
「みんな参加したのではないですか。」
- *
- = ~しに行ったのですか。
- *
「彼らは映画を見に行ったのですか。」 - *
「彼達はスーパーマーケットに行ったのですか。」
- *