文化講座
動詞と名詞の共同作業
皆さん、こんにちは! 10月号です。
10月は、日本中で秋祭りが盛んにおこなわれる月です。
京都には、三大祭りと呼ばれる葵祭り、祇園祭り、時代祭りがあります。そのうちのひとつ、時代祭りが10月後半に行われます。1895年から続く平安神宮の大祭で、織田信長や紫式部などの誰もが知る人々や一般民衆に扮した時代風俗の行列が見ものです。
また、私の故郷では、10月に曳山車祭り(ひきやままつり)が行われ、町内それぞれの曳山車の引き合いがあります。私達は「けんかやま」と呼ぶ、曳山車のぶつけ合いを楽しみます。
それぞれ、地域に根づいた祭りがありますね。
「地域に根づいた祭りがたくさんある」を英訳しておきましょう。
「Many festivals are rooted in the areas.」
さて、今月取り上げるのは、準動詞のひとつ、「動名詞」です。動名詞の形と働きの基礎を確認しましょう。
まず、動名詞の形です。
動名詞は「動詞の原形+ing」で現在分詞と全く同じ形をしています。
単にing をつけるだけでない変形パターンがあります。例を挙げましょう。
| watch | watching | 動詞にそのままingをつける |
| take | taking | 発音しないeで終わる動詞、はeを取り除いてingをつける |
| begin | beginning | 最後の短母音にアクセントがあり、子音字で終わる動詞、は最後の子音字を重ねてingをつける |
| lie | lying | ieで終わる動詞、はie をyに変えてingをつける |
では、動名詞の働きです。
動名詞はその名のとおり、動詞と名詞が合体したようなもので、動詞の意味を持ち、名詞の働きをします。「~すること」と訳します。
名詞の働きとは、どんな働きでしょうか。
| 主語になる |
Cooking is fun. 「料理をすること」は楽しい。 |
cooking が主語になっている |
| 目的語になる |
I like playing tennis. 私は「テニスをすること」が好き。 |
playing tennis が like の目的語になっている |
| 補語になる |
My hobby is collecting stamps. 私の趣味は「切手を集めること」です。 |
my hobby = collecting stampsの関係ができている。 即ち、collecting stamps は補語の働きをしている。 |
動名詞の形と働きは理解できたでしょうか。
ここでもう一つ、動名詞の特徴です。
動名詞は動詞と同じように、目的語や補語を取ることができます。
<例> watching → watching TV → TVは watching の目的語
calling → calling him Tom → Tom はhim の補語
では、英文を作ってみましょう。
① 口の中に食べ物をいれたまま話すのはとても失礼です。
② 彼の夢は両親に大きな家を建ててあげることです。
③ 彼女は、日曜日の午後に、友達と卓球をするのがとても楽しい。
④ 私は、人前で話すのが苦手です。
<解答例>
① Talking with your mouth full is very rude.
② His dream is building a big house for his parents.
③ She enjoys playing tennis with her friends on Sunday afternoon.
④ I'm poor at talking in front of people.
ひとつの文の中に、動詞が一つしか含まれない英文には、動名詞は無くてはならないものですね。使い慣れましょう。
では、また来月お会いしましょう。

