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やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

助動詞2

 皆さん、こんにちは! 9月号です。
 暑い夏の真っ盛り・・・と思っていたら、窓の外から虫の声が聞こえてびっくり!故郷で過ごしたお盆の最終日のことでした。「あ~、やっぱり地球は回っていて、日本には確実に四季が巡って来るんだ」と実感しました。英語で「地球が自転する」はThe earth rotates on its axis.ですし、「地球が太陽の周りを回る」はThe earth goes around the sun.ですね。
 さて、今月取り上げるのは、「助動詞+have+過去分詞」、つまり助動詞の後に完了形が続くパターンです。
 以前、助動詞の持つ意味は取り上げました(第30回「お正月、mayで挨拶」参照)。これを思い出しながら、よく使われる「助動詞+have+過去分詞」のパターンをいくつか紹介します。

まず、「助動詞+動詞原形」と「助動詞+have+過去分詞」の意味の違いを確認しましょう。

may ~かもしれない may have 過去分詞 だったかもしれない
must ~にちがいない must have 過去分詞 だったにちがいない
should ~すべきだ should have 過去分詞 すべきだった

注意:mayやmustは「~かもしれない」や「~にちがいない」のように、推量の意味を表わす時に、過去を表わすパターンとして完了形が続きます。

では、「助動詞+動詞原形」と「助動詞+have+過去分詞」両方の例を挙げながら、使い方を確認します。

may have 過去分詞
~だったかもしれない
That is true.
それは本当だ。
That may be true.
それは本当かもしれない。
That may have been true
それは本当だったかもしれない
He comes to the party.
彼はパーティに来る。
He may come to the party.
彼はパーティに来るかもしれない。
He may have come to the party.
彼はパーティに来たかもしれない
must have 過去分詞
~だったにちがいない
People wait at the intersection.
人はその交差点で待つ。
People must wait at the intersection.
人はその交差点で待つにちがいない。
People must have waited at the intersection.
人はその交差点で待ったにちがいない
should have 過去分詞
~すべきだった
You are kind to the others.
あなたは他人に親切です。
You should be kind to the others.
あなたは他人に親切にすべきです。
You should have been kind to the others.
あなたは他人に親切にすべきでした
I believe him.
私は彼を信じています。
I believe him.
私は彼を信じるべきです。
I believe him.
私は彼を信じるべきでした

注意:この他、「cannot have 過去分詞」(~したはずがない)や「need not have 過去分詞」(~する必要がなかった)など同様の使い方がいくつかあります。

では、英文を作ってみましょう。
  • ①私はもっと早く家を出るべきだった。
  • ②彼は嘘を言ったに違いない。
  • ③ジムはその時、真実を知っていたかもしれない。
  • ④彼と結婚するべきじゃなかった。
<解答例>
  • ①I should have left home earlier.
  • ②He must have told a lie.
  • ③Jim may have known the truth then.
  • ④I should never have married him.

いかがでしたか。では、また来月号で!

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