愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

「asleep babyは誤り!」

皆さん、こんにちは!5月号です。
ゴールデンウイークは楽しめましたか。ゴールデンウイークの中心になる休日は、5月3日の憲法記念日と5月5日の子供の日ですね。憲法記念日は、日本国憲法が1946年11月3日に交付され、1947年5月3日に施行されたのを記念するものです。学校の社会の時間に、日本国憲法の3つの基本原理は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義、と繰り返し学びました。
「日本国憲法は1947年5月3日に施行された。」を英訳しておきましょう。
The Japanese constitution came into force on May 5 in 1947.
さて、今月取り上げるのは形容詞です。
形容詞は、人や物、物事の様子や状態、性質などを表す語で、限定用法と叙述用法の二つの用法があります。この二つの用法を具体的に例を挙げながら説明しましょう。

限定用法 名詞を修飾する
  • I have a cute dog.
  • (私はかわいい犬を飼っている。)
  • ※ cute(かわいい)が dog(犬)を修飾して、「可愛い犬」と言っている
叙述用法 補語として主語や目的語の様子を表す
  • The dog is cute.
  • (その犬はかわいい。)
  • ※ 主語のdogの様子を説明してcuteだと言っている。cuteがdogを直接修飾して「可愛い犬」と言っているのではない。

形容詞の多くは、限定用法、叙述用法、どちらにも用いられますが、限定用法のみに用いられるものや叙述用法のみに用いられるものもあります。
ここで、①限定用法のみに用いられる形容詞と②叙述用法のみに用いられる形容詞をいくつか紹介しましょう。


限定用法のみに用いられる形容詞
  • ☆意味を強めたり、他と区別したりするもの
  • only/ main/ chief/ mere/ very
  • It must be the very bag I've been looking for.
  • (それは私が探しているまさにそのバッグに違いない。)
  • ※very(まさにその)がbagを直接修飾している。
  • ☆もともと比較級や最上級だったもの
  • latter/ last/ former/ elder/ upper
  • He is my elder brother.
  • (彼は私のです。)
  • ※elder(年上の)がbrotherを修飾している。

叙述用法のみに用いられる形容詞
  • ☆接頭語a-が付いたもの
  • alive /asleep/ awake/ alike
  • The baby is still awake.
  • (赤ん坊はまだ起きている。)
  • 主語であるbabyがawake(目が覚めている)の状態であることを説明している。
  •  ✖awake baby
  • ☆前置詞が後に続くもの
  • bound for~/ full of~
  • The bus is bound for Nagoya Station.
  • (バスは名古屋駅行きです。)
  • 主語であるbusがbound for Nagoya Station(名古屋駅行き)の状態であることを説明している。
  • ☆不定詞が後に続くもの
  • able to~/ unable to ~/ likely to
  • The candidate is likely to be elected.
  • (その候補者は当選しそうです。)
  • 主語であるcandidateがlikely to be elected(当選しそう)な状態であることを説明している。

では、(  )内の形容詞を使って英訳してみましょう。

① その飛行機の中に、医者は彼一人だ。(only)

② その乗客はまだ生きている。(alive)

③ そのページの下半分を見て下さい。(latter)

④ 籠の中は山菜でいっぱいだ。(full of)

⑤ 彼の講義の要点を書きとってね。(main)

<解答例>

① He is the only doctor in the plane.

② The passenger is still alive.

③ Look at the latter half of the page.

④ The basket is full of edible wild plants.

⑤ Write down the main points of his lecture.

やさしい英文法講座
このページの一番上へ