文化講座
「Make America Great Again」
皆さん、こんにちは! 8月号です。
今年は日本中で、最高気温が36度、37度、という日が続く灼熱の夏です。
夏の気温がとても高いどこかの国で、アスファルトの道路上で卵の目玉焼きを焼く祭りがあるという記事を読んだことがあります。本当に、アスファルトの上で目玉焼きができそうな暑さですね。
そんな暑さの中、アメリカでは11月の大統領選に向けてヒートアップ中です。7月には、トランプ候補の暗殺未遂事件もあり、情勢は刻々と変わっているようです。アメリカは、リンカーン大統領やケネディ大統領など4人の大統領が暗殺されている国です。暗殺未遂も何度か起きています。「トランプ氏の暗殺の試みは未遂に終わった。」を英語にしておきましょう。 「Mr. Trump survived the assassination attempt.」
ところで、トランプ氏の演説や集会などの会場で「Make America Great Again」というプラカードをよく目にします。「アメリカを再び偉大にする」という意味であることは皆さんもよくご存じですね。今月取り上げるのは、この中の動詞make の使い方です。
makeは「作る」以外にいろいろな意味があり、文法上、大切な使い方もいくつかあります。このプラカード中のmakeは、「(人や物)を(ある状態)にする」という意味でSVOC(第五文型)を作ります。では、そのパターンを紹介しましょう。
make +目的語+形容詞 →目的語を(形容詞の状態)にする |
Make America Great →アメリカを偉大にする The news made her happy. →その知らせは彼女を幸せにした。 |
make +目的語+名詞 →目的語を(名詞)にする |
His father made him a doctor. →彼の父は彼を医者にした。 |
make +目的語+V原形不定詞 →目的語にVさせる |
My boss made me work late at night. →私の上司が私を夜遅くまで働かせた。 |
make +目的語+分詞 →目的語を(分詞の状態)にする |
I could make myself understood in English. →私は英語で意思を伝えることができた。 (自分自身を理解された状態にする) |
makeを使って英作してみましょう。
① その作品で彼女は有名になった。(その作品が彼女を有名にした)
② その努力をしたから彼は歌手になれた。(その努力が彼を歌手にした)
③ 先生はその生徒を教室から出した。
① The work made her famous.
② The effort made him a singer.
③ The teacher made the student get out of the classroom.