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やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

「都市が消滅の危機に瀕している」

こんにちは、皆さん。 6月号です。

先日、英文ニュースを見ていたら、「Why half of Japan's cities are at risk of disappearing in 100 years」というヘッドラインが目に入りました。ある経済学者のシミュレーションによると、100年後、日本の都市人口は激減し、人口10万以上の都市の半分が消えていくというのです。出生率の低下、人口の激減。そんなに深刻な問題だったのだと初めて実感しました。政府が子育て支援に躍起になるわけですね。

さて、今月取り上げるのは、先程紹介した英文ニュースのヘッドラインの中にある「at risk」。「前置詞+冠詞なしの名詞」が形容詞や副詞の働きをする慣用句です。

まず、英文ニュースのヘッドラインを見てみましょう。

「Why half of Japan's cities are at risk of disappearing in 100 years」

(なぜ日本の都市の半分が100年後に消滅の危機に瀕しているのか)

「at risk」は「危機に瀕している」という意味で、前置詞atに名詞riskを冠詞無しで用いた慣用句です。

では、同じような用法の慣用句を紹介しましょう。

with ease 容易に、簡単に He did it with ease.
彼はそれをやすやすとやった。
by accident 偶然に I found this by accident.
私はこれを偶然みつけた。
at heart 心の底では
本当は
Jim is a coward at heart.
ジムは本当は臆病者です。
by name 名前で Everyone knows him by name.
みんな彼の名前だけは知っている。
in hand 手元に
近くに
I have to keep some money in hand.
お金を少し手元に置いておかなければならない。

この他、次のようなものもあります。

by heart そらで、暗記して by chance 偶然
for example 例えば in fact 実は
at ease 安心して、気楽に at sight 見てすぐに
in sight 間近で on foot 徒歩で

では、英文を作ってみましょう。

① その少年は譜面を見てすぐにその曲を弾いた。

② 学生達は、その詩を暗記しなければならない。

③ 実は彼女はその事実を知らなかった。

④ 私達の結婚記念日は間近だ。

<解答例>

① The boy played the music by sight.

② The students have to learn the poem by heart.

③ In fact, she didn't know the fact.

④ Our wedding anniversary is at hand.

いかがでしたか。便利な表現を使いこなしましょう。

では、また来月!

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