文化講座
時制の不一致
皆さん、こんにちは!3月号です。
東京オリンピックの開催予定時期が迫ってきました。様々な問題を抱えながら、東京オリンピックはどうなるのでしょうか。色々な意味で「春」はまだ遠いようです。
さて、2020年12月号と2021年1月号では「話法」を学びました。話法を転換する時に最も注意を払わなければならないのが、「時制の一致」でしたね。今月はその「時制の一致の例外」、即ち、時制の一致が起こらない場合をいくつか紹介します。
時制の一致の原則を復習しておきましょう。
主節の動詞が過去の時、従属節の動詞は時制の一致を受け、次のように変わる |
現在形 ⇒ 過去形 過去形 ⇒ 過去完了形 現在完了形 ⇒ 過去完了形 現在形の助動詞 ⇒ 過去形の助動詞 |
ところが、主節の動詞が過去でも、伝える内容が次のような場合には時制の一致はおこりません。
ことわざ | She said that two heads are better than one.
三人寄れば文殊の知恵よと彼女は言った。 |
普遍の真理 普遍的に変わらない正しい事 |
Our teacher said that water boils at 100 degrees Centigrade.
先生は、水は摂氏100度で沸騰すると言った。 |
今も変わらない事実 | He said that Centrair is in Tokoname City.
中部国際空港は常滑市にあると彼は言った。 |
仮定法 仮定法過去や仮定法過去完了などのパターンはそのまま用いられる |
The doctor said that he would have a high fever if he was infected with COVID-19.
医者は、もし彼が新型コロナウイルスに感染していれば、高熱が出ているだろうと言った。 |
歴史上の事実 常に過去形で表す |
The teacher said that Nobunaga Oda was killed by Mitsuhide Akechi in 1582.
織田信長は1582年に明智光秀によって殺害されたと先生は言った。 |
では、時制の不一致に注意しながら英作してみましょう。
①第二次世界大戦は1945年に終わったと先生は言った。
②母は、早起きは三文の得だと言った。
③彼は、光は音より早く伝わると言った。
④そのガイドは、スカイツリーは高さ634メーターだと言った。
①The teacher said that World War 2 ended in 1945.
②My mother said that the early bird catches the worm.
③He said that light travels faster than sound.
④The guide said that Sky Tree is 634 meters high.
時制の一致の例外(時制の不一致)、理解できましたか。では、また来月!