皆さん、こんにちは！7月号です。
7月と言えば、「七夕」（Star Festival）。夜空の彦星と織姫が一年に一度だけ、7月7日の夜に会う、というロマンチックな神話由来の行事ですね。学校や一般家庭でも、短冊に願い事を書いて、笹の枝に結びつけます。今年はどんな願い事を書きますか。
「短冊に願い事を書いて、笹の枝に結びつけます。」は、英語に直すと
「Bamboo branches are decorated with small pieces of paper called Tanzaku on which people write wishes.」となります。
さて、今月は on which people write wishesの部分を取り上げます。「on ＋which、つまり、前置詞＋関係代名詞」です。

関係代名詞の基本を復習しておきましょう。
関係代名詞は代名詞と接続詞の二役をする優れものですから、二つの文をつなぐことができ、加えて、代名詞の働きもします。二文をつなぐ手順を確認しましょう。
次の①と②、二つの文を関係代名詞でつなぎます。

	① It is a custom. ② The custom was handed down for hundreds of years.
＜手順＞１	① と②の文で共通の語を見つけます。 （ここでは、①のcustomと②のcustomが共通語です。）
＜手順＞２	この共通語の一方を先行詞として残し、もう一方を関係代名詞に変えます。 （ここでは、①のcustom を先行詞として残し、②のcustomを関係代名詞whichに変えます。）
＜手順＞３	先行詞の後に、関係代名詞に続く節を置きます。 （ここでは、a custom の後にwhich was handed down for hundreds of yearsを置き、「何百年もの間伝えられた」が「慣習」を修飾します。）
つないでみる	It is the custom which was handed down for hundreds of years. となります。（①+②）「それは、何百年もの間伝えられてきた慣習です。」

では、関係代名詞の前に前置詞が付いたパターンを見てみましょう。
次の①と②、二つの文を関係代名詞でつなぎます。

	① Bamboo branches are decorated with small pieces of paper called "tanzaku." （笹の枝は短冊と呼ばれる小さな紙で飾られる） ② People write wishes on "tanzaku". （人々は短冊に願い事を書く）
＜手順＞１	① と②の文で共通の語を見つけます。 （ここでは、①のtanzakuと②のtanzakuが共通語です。）
＜手順＞２	この共通語の一方を先行詞として残し、もう一方を関係代名詞に変えます。 （ここでは、①のtanzaku を先行詞として残し、②のtanzakuを関係代名詞whichに変えます。）
＜手順＞３	先行詞の後に、関係代名詞に続く節を置きます。 （ここでは、①のtanzakuの後に②のwhich people write wishes on を置き、「人々が願い事を書いた」が「短冊」を修飾します。）
つないでみる	Bamboo branches are decorated with small pieces of paper called "tanzaku" which people write wishes on. となります。 （①+②）「笹の枝は、人々が願い事を書いた短冊で飾られる。」

ここで、which people write wishes on.に注目します。
People write wishes on "tanzaku"のtanzaku をwhichに変えて、先行詞 "tanzaku"の後に移動した結果、前置詞onだけが文尾に残っています。これでも正しい文ですが、on は前置詞ですから代名詞which との繋がりは深くon をwhichと共にon whichとして先行詞 "tanzaku"の後に移動する事も可能です。
つまり、
Bamboo branches are decorated with small pieces of paper called "tanzaku" on which people write wishes. とできます。
これが「前置詞＋関係代名詞」の文です。

では、また来月！