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やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

スローガン Get Brexit done.

Happy New Year!
今年は東京オリンピックが開催される年です。きっとオリンピック目当ての外国人旅行客で、日本中溢れかえることでしょう。英語を頑張って学習中の皆さんにとって、英語を話すよいチャンスがたくさん巡ってくるに違いありません。
さて2019年の最後に、イギリスでは、EU離脱を目指す保守党が過半数の議席を獲得し、EU離脱が確実となりました。この保守党のスローガンが、「Get Brexit done(EU離脱を実現しよう)」です。

今月は、このGet Brexit doneの形、「get+O+過去分詞」を取り上げます。
getをhaveに替えても、ほぼ同じ意味で用いられます。
get(have)+O+過去分詞」で、意味は二つ。
①「~してもらう」⇒「Oを過去分詞の状態(~された状態)にしてもらう」という意味
②「~される(被害を被った場合)」⇒「Oを過去分詞の状態(~された状態)にされる」という被害を表わす

では、この二つの意味に分けて、使い方と例を見ましょう。

~してもらう
「Oを過去分詞の状態
(~された状態)にしてもらう」
I got my room cleaned.
   O⇒my room(私の部屋)
   過去分詞⇒cleaned(掃除された状態)
  (私の部屋を掃除された状態にしてもらう)
      ⇓
   私は部屋を掃除してもらいました。
I had my hair cut.
   私は髪を切ってもらいました。
We want to get Brexit done.
   私たちはEUから離脱したい。
※BrexitはBritainとexitを合体させたもので、
EUからの離脱を表わす造語
※getもhaveもほぼ同じ意味を表わしますが、
「(特別な技術を使って)何かをしてもらう」時は、
haveが多く用いられるようです。
~される(被害を表わす)
「Oを過去分詞の状態
(~された状態)にされる」
I got my hand pinched.
   O⇒my hand(私の手)
   過去分詞⇒cleaned(つねられた状態)
  (私の手をつねられた状態にされる)
      ⇓
   私は手をつねられました。
She had her purse stolen.
   彼女は財布を盗まれました。
He got his cell phone broken.
   彼は携帯電話をこわされました。

いかがですか。
「~してもらう」のように、主語の意志を表わす表現は、このパターンを知らなければ、なかなか表現しにくいですね。

では、この表現を使って英作をしてみましょう。

  • ①私はテレビを修理してもらいました。
  • ②ケイトは電車のドアに袖を挟まれました。
  • ③私たちのチームは写真を撮ってもらいました。
  • ④父は母に背中を流してもらいました。
<解答例>
  • ①I had my TV set repaired.
  • ②Kate got her sleeve caught in the train doors.
  • ③Our team got our photo taken.
  • ④My father got his back washed by my mother.
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