皆さん、こんにちは！4月号です。
昨日の気温と今日の気温が10度以上も違う、そんな日々が続きました。文字通り三寒四温のサイクルを繰り返し、ようやく春がやってきたようですね。
アメリカのメジャーリーグも春の開幕準備が進んでいるようで、イチロー選手は今年、古巣のマリナーズでプレイすることに決まったようです。ただし、以前のような3年契約ではなく1年契約のようですが......。「1年契約ではあるけれど......」は、英語ではどう表現しますか。こんな時、便利に使えるのが接続副詞と呼ばれるものです。
今月取り上げるのは、接続副詞です。
その名のとおり副詞ですが、意味の上では、その前の文（節）と後に続く文（節）を結びつける接続詞のような役割を果たします。接続副詞の種類により、前の文（節）と後に続く文（節）の関係が示されます。では、主な種類を紹介しましょう。

前の文と後の文の関係	接続副詞	例文
前の文が「原因」で後に続く文が「結果」	therefore / thus / hence / accordingly / consequently （それゆえ、したがって、その結果）	She sells the most; consequently, she's got the prize. （彼女の売上が最も多い、その結果、彼女が賞をもらった。）The two car companies are competing for the prize; therefore, they are trying to produce cost-effective cars.二つの自動車会社は、その賞をめぐって競争している、したがって、費用対効果の高い車を生産しようとしている。）
前の文に対する「反論」や「否定」する内容の文が後に続く	nevertheless /however / still （それにもかかわらず、しかしながら、それでも）	He has been studying Spanish for ten years. However, he's never been to Spain. （彼は10年間、ずっとスペイン語を勉強している。しかし、スペインに行ったことがない。）
前の文の「説明」や「言い換え」、「例」などが後に続く	that is / for example （即ち、例えば）	The average number of people per Japanese household is 2.6; that is, the family size has been shrinking. （日本の1世帯当たりの平均人数は今2.6である。即ち、家族構成はどんどん人数が減ってきている。）
前の文に「付加」や「追加」する内容が後に続く	also / in addition / moreover / besides / furthermore / then （その上、さらに、また）	This discovery will bring in profit; moreover, it can cut down the time loss. （この発見は利益をもたらす。さらに、時間の無駄を減らすこともできる。）

☆接続詞を用いずに２文を結ぶわけですから、文と文の間に通常セミコロン（；）を置きます。つまり、　文　；接続副詞,　文　.　となります。

では、次の空欄に適切な接続副詞を入れてみましょう。
①I take exercise regularly; ( ), I stay fit.
　I take exercise regularly; ( ), I've gained weight.
　I take exercise regularly; ( ), I jog every morning.
②He sleeps for 8 hours every night; ( ), he takes a nap after lunch.
③The coat is a little bit small; ( ), the style has gone out.
④Everyone knew the truth; ( ), nobody told that.

＜解答例＞

①	I take exercise regularly; ( therefore ), I stay fit. I take exercise regularly; ( still ), I've gained weight. I take exercise regularly; ( in addition ), I jog every morning.
②	He sleeps only8 hours every night; ( however ), he takes a nap after lunch.
③	The coat is a little bit small; ( also ), the style has gone out.
④	Everyone knew the truth; ( nevertheless / still ), nobody told that.

接続副詞、あまり耳にしない文法用語ですが、会話でよく使われるものもあります。使ってみましょう。
では、また来月お会いしましょう！