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やさしい英文法講座

中日文化センター講師 日本福祉大学講師
中村 一子

「news が happy?」

皆さん、こんにちは! 6月号です。
今年はどんな梅雨になるのでしょうか。梅雨前線がもたらす雨は鬱陶しいものですが、私たちの飲料水の元となり、農作物を育てる水となることを考えると、大切な雨ですね。
英語で「梅雨」は「rainy season」。では、「梅雨は鬱陶しい」はどう表現しましょうか。色々な言い方ができますが、私なら「The rainy season gets me down.」にします。
今月は5月号に続き、形容詞を取り上げます。
5月号では「限定用法のみに用いられる形容詞と叙述用法のみに用いられる形容詞」を学習しました。今月は「人を主語にできない形容詞と人を主語にしなければならない形容詞」を学習します。
では、日本人がやりがちな誤った用い方の例を見てみましょう。
「明日、一緒に買い物に行きませんか。あなたの都合は良いですか
下線部をconvenient(都合がよい)を使って英訳してみて下さい。
よく見られる間違った英訳が
 (✖) Are you convenient?
正しい文は
 (〇) Is it convenient for you?
convenientは人を主語にとれない形容詞なので、youを主語にできません。
形式主語や状況を表すitを主語にします。
この他、necessaryやdangerous、possible、impossibleも人を主語にできない形容詞です。いくつか例を挙げておきましょう。

necessary
  • (✖) You are necessary to get enough sleep.
  • (〇) It is necessary for you to get enough sleep.
  • あなたは充分な睡眠をとる必要がある。
possible
  • (✖) He is possible to get the ticket right away.
  • (〇) It is possible for him to get the ticket right away.
  • 彼はすぐにそのチケットをとることができる。

逆に人を主語にしなければならない形容詞もあります。人間の感情や性格を表す形容詞、happy、glad、sorry、ableなどです。例を挙げましょう。

happy
  • その知らせは本当に嬉しかったです。
  • (✖) The news was really happy.
  • (〇) I was really happy about the news.

 ※happyは人の感情を表す形容詞なので、newsを主語にすることはできません。

日本語と英語の使い方の違いに注意しながら英作しましょう。では、また来月!

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