文化講座
コロナもそろそろ...
皆さん、こんにちは! 10月号です。
新型コロナウイルスが世界中で蔓延し、三密を避ける生活を始めてから、もう一年の三分の二が過ぎました。そろそろ以前の様な生活ができるようになって欲しいと思いますが、冬のインフルエンザ流行と相まって、まだまだ先は長いようです。
「そろそろ~しても良い頃だ」は英語で何と言うのでしょうか。
今月は先月に続いて、仮定法関連の表現を取り上げます。「そろそろ~しても良い頃だ」と言いたい時の表現です。
例を挙げながら、パターンを紹介しましょう。
基本パターン | It is time(that)S+V過去形 . | そろそろ~しても良い頃だ。 |
① | It is time you went to bed. | そろそろ寝る時間ですよ。 |
② | It is time he came home. | そろそろ彼が帰って来る時間だ。 |
③ | It is time the new prime minister formed the cabinet. | そろそろ新総理が組閣する頃だ。 |
基本パターンを見てみましょう。It is time に続くS+Vの動詞はなぜ過去形なのでしょう。「~するべきである時間」という現在の事実に反して、まだそうしていない、ので仮定法過去を使って表現しているのです。
仮定法、覚えていますか。仮定法過去と仮定法過去完了を以前学習しました。簡単に復習しましょう。
仮定法過去 | 現在の事実に反する仮定、願望などを表わす |
If I were a bird, I could fly to you.
私が(今)鳥だったら、あなたのところへ飛んでいけるのに。 (現在の事実)私は鳥ではない |
仮定法過去完了 | 過去の事実に反する仮定、願望などを表わす |
If I had studied harder then, I could have passed the examination.
あの時もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格できていたのになあ。 (過去の事実)あの時、一生懸命勉強しなかった |
基本パターンのIt is time(that)S+V過去形 .のS+V過去形の部分が仮定法過去を使ったもので、「~すべきであるという現在の事実に反してまだそうしていない」を表わす事を覚えていれば、過去形の動詞を使うのを忘れないですね。
では、英作してみましょう。
①そろそろ、新型コロナウイルスのワクチンができても良い頃だ。
②そろそろ、飛行機の予約をしないといけないね。
③そろそろ、渋滞が緩和されても良い頃だ。
①It is time a vaccine against coronavirus was developed.
②It is time you made a reservation for the plane.
③It is time the traffic jam eased.
例文をたくさん作ってみましょう。仮定法過去を使った表現であることを覚えておけば、忘れずに動詞を過去形にできますね。
では、また来月!