文化講座
便利なwhat
皆さん、こんにちは!7月号です。
6月には、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長がシンガポールで会談したニュースが世界を駆け巡りました。二人が話し合った内容は気になりますね。There was a historic summit between President Trump and North Korean leader Kim Jong Un.
I'm interested in what they talked about there.
「二人が話し合った内容」はwhat they talked about。関係代名詞のwhat を使います。
今月は関係代名詞のwhatを取り上げます。関係代名詞の定番who や which、thatは以前取り上げましたが、使えるようになりましたか。関係代名詞のなかでwhatは少し変わり者です。
定番のwhoやwhich、thatを復習しておきましょう。
①と②の二つの文を、関係代名詞を使ってつないでみましょう。
①I know a student.
②He studied music in Austria.
- ①と②の文で共通の語を見つけます。
(ここでは、studentとHeが共通語ですね。) - この共通語の一方を先行詞として残し、もう一方を関係代名詞に変えます。
(ここでは、studentを先行詞として残し、heを関係代名詞whoに変えます。) - 先行詞の後に、関係代名詞に続く節を置きます。
(ここでは、studentの後にwho studied in Austriaを置き、「オーストリアで音楽を勉強した」が「学生」を修飾します。)
I know a student who studied music in Austria. となります。(①+②)
私はオーストリアで音楽の勉強をした学生を知っています。
<関係代名詞の種類と形を選ぶ>
手順①で見つけた共通語(つまり先行詞)が「人」か「人以外」か
手順②で関係代名詞に変えた語がその文中のどんな要素か
(主語?目的語?所有格?)
先行詞 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
人 | who | whose | whom |
人以外 | which | whose of which |
which |
人、人以外 | that | × | that |
では、関係代名詞whatをご紹介しましょう。
一番の特徴は、whatが先行詞を含んでいることです。whoやwhich、thatは、その前に先行詞と呼ばれる名詞があり、その名詞を関係詞節が修飾するという形を作ります。ところがwhat は(the) thingまたは(the) thingsを含み、「~のもの、~のこと」という意味を表わします。
次の2文を比べてみましょう。
①I'll give you things which you need.
②I'll give you what you need.
両方とも、「あなたが必要としているものをあげます。」で同じ意味です。
つまり、things which = what です。
では、whatが率いる節が主語になっている英文をみてみましょう。
①What I don't understand is computer. 「私にはコンピューターがよくわからない。」
関係代名詞whatの節、「私が理解できないもの」が主語になっています。
②What I want is some rest. 「私がほしいのは休養です。」
関係代名詞whatの節、「私がほしいもの」が主語になっています。
what + S + be動詞
what + S + is | 現在のS | He owes her what he is. 現在の彼があるのは、彼女のおかげである。 |
what + S + was | 昔のS / 以前のS | He is different from what he was. 彼は以前の彼とは違う。 |
what + S + used to be | 昔のS / 以前のS | He is different from what he used to br. 彼は以前の彼とは違う。 |
では、英文を作ってみましょう。
- ①この子供達が必要としているのは愛情です。
- ②これがずっとほしかったのです。
- ③私は彼の言ったことが信じられない。
- ④あなたが彼から聞いたことを話して下さい。
- ①What these children need is love.
- ②This is what I've wanted.
- ③I can't believe what he said.
- ④Tell me what you heard from him.
では、また来月!