皆さん、こんにちは！5月号です。
毎年5月のゴールデンウィークには、「民族の大移動」とは言わないまでも「民族の小移動」が起きていた日本ですが、今年は、都道府県をまたぐ移動の自粛要請のため、予定変更をされた方も多かったのではないでしょうか。緊急事態宣言が出され（英語ではA state of emergency was declared.）、解除される。また出されて解除される、の繰り返しは誰にとっても苦しいですね。ワクチンの投与がすすみ、集団免疫（herd immunity）ができるのを待つばかりです。
さて今月は「強調」の第2弾です。先月は動詞の強調を取り上げましたが、今月は名詞や疑問詞、その他の強調の方法を紹介します。強調構文で名詞や疑問詞を強調する方法はすでに取り上げていますので、強調構文以外の方法を学習します。
例を挙げながら説明しましょう。

名詞や代名詞を強調する	形容詞veryを名詞の前に置く 「まさにその～」の意味	This is the very book I gave him. これは、私が彼にあげたまさしくその本です （cf.）This is the book I gave him. これは、私が彼にあげた本です
	形容詞allを名詞の前に置く 「～そのもの、～でいっぱい」の意味	Ruth is all beauty. ルースは本当に美しい （cf.）Ruth is beautiful. ルースは美しい
	再帰代名詞（～self）を加える	Kate is kindness itself. ケイトは本当に優しい （cf.）Kate is kind. ケイトは優しい I saw the singer himself. 私はその歌手にじかに会った （cf.）I saw the singer. 私はその歌手に会った
否定を強調する	at all や by any means、in the leastなどを否定文中に入れる	I didn't know the fact at all. 私はその事実を全く知りませんでした （cf.）I didn't know the fact. 私はその事実を知りませんでした He is not mean by any means. 彼は決して意地悪ではない （cf.）He is not mean. 彼は意地悪ではありません
疑問詞を強調する	疑問詞の後に、on earth や in the worldなどを置く	What on earth are you thinking about？ 君は一体何を考えているんだ！ （cf.）What are you thinking about？ 何を考えているの
その他	同じ語を繰り返す	The boy said that again and again. 少年はそれを何度も繰り返し言った We ran and ran to the station. 私たちは駅へ必死に走った

（cf.）＝比較せよ

様々な強調を使って、表現をより豊かにできますね。使ってみましょう。