文化講座
パンジー 1
ホームセンターの園芸コーナーに行きますと、以前とは違ったパンジーを見かける様になってきました。
以前( 第20回2013年)紹介してから、10年が経ちアジサイやシクラメンと同じ様に、交配による花の変化がすごい事になって来ました。日本人の特性なのでしょうか、こだわってとことん交配することによって、従来の品種とは全く違う花になり、価格も1株300円から高い物は1,000円近くする物まであります。
高価格品種が売れる事によって、より交配が進みここ数年でもっと変わりそうです。
私も、花壇に植栽するパンジーを、鉢植えで鑑賞する時が来るとは思ってもいませんでした。
最近、私が見かけたパンジーを紹介します。
モルゲンロート・・・フリル咲き種。
モルゲンロート・・・絞り花。モルゲンロートと読んでどこかで聞いた事があるような気がして、調べましたら登山用語で朝焼けによって山が赤く染まる事でした。まだ学生のころネパールに青いエビネ(C.brevicornu)の花を探しに行った折、アンナプルナの雪峰が夜明け前に赤く染まったのを山岳部の友人がモルゲンロートと呼んだ事を思いだしました。大学の山岳部のメンバーがヒマラヤに行くと聞いて、頼んで一緒について行き1ヶ月半のトレッキングの間、虫や花を探していました。
当時、円が1ドル360円の時代で、学生の私は、必死でアルバイトに精を出し渡航費を捻出しましたが、装備品(登山靴、羽毛の寝袋、羽毛服)まで用意できず、春秋用の寝袋とワークブーツ、バイト先で貰った化繊のスキーウエアという軽装でしたが、行く事が目的でしたから、なんとも思わず元気一杯でした。
話が脱線してしまいましたので、元にもどしますね。
モルゲンロートは、複雑な色合いが楽しめる品種です。
ファビュラス・・・八重咲き種。
ファビュラス・・・花も大きく人気の八重咲き種。
ジョリーアンジュ・・・淡い色彩のパステルカラーの花色が人気の品種。
ジョリーアンジュ
絵になるスミレ・・・フリル咲きの豪華な大輪種。
フルーツボンボン・・・フリル咲き種。フリルの良く出た株はパンジーに思えないような花です。
後で紹介するシクラメンのフリル咲きに似ています。
フルーツボンボン・・・フリルがすごいですね、私の知る限り一番高額で販売されていました。
高額品種はおもにネットで販売されています。売店で見かける事はまずありません。
スリールドランジュ・・・この花もフリルが良く出る品種です。
ローブ・ドゥ・アントワネット・・・フリル咲きの高級品種。
アクアレール・・・淡い色彩の高級品種。
ギャラリー
シクラメンフリル咲き・・・花だけ見ているとパンジーのフリル咲きに似ています。
シクラメンフリル咲き・・・実物はシクラメンの方が豪華ですね。