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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

コケ玉を作る

 コケ玉(草玉)は、古くから盆栽の世界で楽しまれてきました。最近は、山野草や木物ばかりでなく、観葉植物や多肉植物なども使って、自由な発想で作られるようになり、コケ玉の世界がとても広がりました。どんな植物を入れても、それなりに雰囲気が出るので、インテリアとして大変な人気になり、コケ玉というジャンルが定着しました(管理の仕方を参照して下さい)。

 コケ玉は、形が面白いばかりではなく、植物の生育にとって、とても良いと思われます。
水分がよく乾く為、常に新鮮な空気が根に届けられるからです。 鉢で覆われていない為、受け皿の所まで水位が下がり、加湿による根腐れが起こりにくく、栽培の難しい山草などもコケ玉にすることにより、意外と簡単に育てることが出来たりもします。

今回は、簡単で育てやすいコケ玉を作ってみましょう。

・ヤブコウジのコケ玉

① 用意する物:ミズゴケ、ハイゴケ、木綿糸、化繊糸(緑色)

② ヤブコウジの根洗いをして土を落とす。

ヤブコウジは丈夫な植物なのでほとんど土を落としても大丈夫です。
弱い植物は、根土を落とす時は最小限に留めます。ポットや鉢の形が残らないように角の土を落とします。

③ 根をミズゴケで包み、木綿糸で、玉になるように巻きます。

決して強く巻いてはいけません。強く巻くと根の成長が悪くなりその後のコケ玉の生育状況が良くありません。木綿糸を使うのは、自然に土に戻るからです。

④ 丸く出来上がったら、ハイゴケを緑色の化繊の糸で巻きます。

コケは根がない為、コケがしっかり生長するまで腐食しない化繊(ポリエステルなど)の糸を使います。


ヤブコウジ「白王冠」(2ヶ月経過状態)

黒松
☆管理の仕方

基本的に屋外で育てます。室内に長く飾りますと、日照不足でコケが枯れてしまいます。置き場所は、半日陰(遮光ネットの下)にしましょう。

よく乾きますから、水遣りを忘れないように注意しましょう(夏は毎日)。
コケ玉の底に新しい根が見えてきましたら元気の証です。

☆栄中日文化センターにて、コケ玉講座を開いております。

山草や珍しい植物を使ったコケ玉(主に5種類)を作ります。
興味のある方は、栄中日文化センターへお問い合わせ下さい。
講座名:「自慢の苔玉と飾れる鉢を作る」

植物の知識が広がる講師HP:
Flowery Hill  http://floweryhill.net/

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