文化講座
ボタン(牡丹)1
ボタンの花は、皆さんご存知と思います。実際に花を近くでよく見ますと、大変豪華で花の王様と呼ばれる事も理解出来ます。中国原産で江戸時代には栽培されていました。私は山野草が好きなので、その対極のボタンは、あまり近付かないようにしていましたが、ある時「初烏」(はつがらす)という黒花を見てしまい、ボタンの魅力に気が付きました。こげ茶の花弁の中心に金色のオシベが輝いてあたかも金粉を散らした様に見えました。元々黒い花が好きなので、すぐに「初烏」と「黒光司」(こっこうつかさ)を入手しました。共に黒花では、一番黒いと言われている花です。主な産地は、島根県と新潟県です。特に松江(島根県)の大根島にある「由志園」(ゆうしえん)では園内の池に約3万輪の花を浮かべるイベントを開催(4月末~5月初)しているので一度は見てみたいものです。(今年は無理ですね)
栽培の仕方
地植え鉢植えどちらも大丈夫です。水はけ良く植え込みます。シャクヤクに接ぎ木をしてありますので、植えこむ時は、接ぎ木の部分を埋め込んで下さい。花が終わりましたら種子が出来ないように直ぐに切り取ります。
次に今年の新枝の株元の2芽を残して芽かきをします。その訳は10月に2芽を残して切戻す時に、花芽になるような充実した芽にするためです。切戻しをしないと背が高くなってしまいます。
「大盃」(たいはい)大輪(約18cm)の豪華な花です。大輪のバラの2倍位の大きさです。
ボタンは植物全体の中でも大きな美しい花を咲かせる所が素晴らしいです。
「大盃」
「島錦」(しまにしき)紅白の絞り花で一番人気のボタンです。
「島錦」
「鎌田藤」(かまたふじ)
「鎌田藤」
「紫雲殿」(しうんでん)紫花千重咲き
「紫雲殿」
「丹頂」(たんちょう)
「丹頂」
「島津紅」(しまづべに)
「島津紅」
「初烏」(はつがらす)黒花
「初烏」
「墨の一」(すみのいち)黒花
「墨の一」
「八千代椿」(やちよつばき)
「八千代椿」
手前から「社」(やしろ)、「紫雲殿」
ギャラリー
新しく出来た、東山植物園の「圭介の庭」の植物を私が用意しました。
5月の連休は東山植物園にて「野生ラン展」を開催しています。私はおもにセッコクの花物を出品しています。
ユキモチソウの素心花です。
ギボウシ「うずの舞」
フウラン交配種「紅しぶき」
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/