文化講座
水辺の植物
夏はやはり涼しげな「水辺の植物」の人気が高いですね。
根元あるいは根先が水に浸かっている植物を湿地の植物といいます。
東海地方は、数多くの湿地があり多くの湿地性の植物を見ることが出来ます。
明るい草原性の湿地には、ラン科植物のサギソウ、トキソウ、カキラン、食虫植物のモウセンゴケ、コモウセンゴケ、ミミカキグサ、カヤツリグサ科の仲間、ガマの仲間が自生しています。
なかでもシラタマホシクサ(ホシクサ科)は東海地方の湿地のみに自生しています。
トキソウ (6月)
サギソウ (8月)
湿地の植物も栽培増殖され、園芸植物の仲間入りをしています。
海外の湿地性植物も数多く販売されています。
*栽培の基本は、水を切らさないようにする事と陽によく当てる事です。
よく栽培されている物を紹介します。
シラサギカヤツリ カヤツリグサ科の多年草。北米原産。スターグラスとも呼ばれています。 冬は地上部は枯れますが、5月頃から秋まで咲き続けます。 |
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シマフトイ カヤツリグサ科の多年草。日本~北アジアに広く分布。 |
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ベニチガヤ イネ科の多年草。アジア~アフリカに広く分布。 陽によく当てると赤い葉になる。 |
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十和田アシ イネ科の多年草。日本~中国に分布。 |
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アンペライ カヤツリグサ科の多年草。日本(本州以西)~アジアに広く分布。 |
他に、ショウブ、カキツバタ、ミズトクサなどがよく知られています。
水盤仕立てやコケ玉にしますと、とても涼しげな風情が出ます。
水辺の植物を使って夏を楽しみましょう。