文化講座
クレマチス(Clematis)
クレマチス(キンポウゲ科・クレマチス属)は、世界に原種が約300種分布しています。日本にはカザグルマ、ハンショウヅルなどが自生しています。テッセンは中国原産であり、古く室町時代には栽培されていました。
シーボルト(1823年オランダ商館の医員として長崎に着任)らが、テッセン、カザグルマをヨーロッパに持ち帰った事により、小輪のクレマチスから大輪へと品種改良が進みました。
クレマチスは咲き方により3つにわけられます。
早咲きタイプ | 4~5月に開花、冬も茎が残る。春先だけ開花するものが多い。(一季咲き) よく知られている一般的なクレマチスです。 |
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遅咲きタイプ | 6月頃から開花、前年の茎は枯れ毎年新芽が伸び開花する。(四季咲き) 壷形で小輪の花を咲かせます。 |
中間タイプ | 5月中旬から開花、前年の茎からも新芽からも咲くタイプ。(四季咲き) |
剪定の仕方
早咲きタイプ(弱剪定) | 花後に新梢を2節残して切る。休眠期(2月)の剪定は、古枝に花芽がありますので、枯れ枝を取り除くだけです。 |
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遅咲きタイプ(強剪定) | 花後に地際から2~3節残して切る。休眠期には、地際で切る。 2回目以降の剪定は弱剪定にする。 (テキセンシス、ヴィオルナ系、インテグリフォリア系、ヴィチセラ系) |
中間タイプ(中剪定) | 花後に今年伸びた枝の半分を切る。休眠期には、充実した芽を残して任意に剪定。 (フロリダ系、タングチカ系) |
人気の夏咲きクレマチス・・・テキセンシス系、ヴィオルナ系
花の形の可愛らしさから人気がでました。冬は地上部が枯れますのですっきりします。
北米原産のテキセンシス、クリスパ、ピッチェリ、アディソニーなどの原種からいろいろな品種が作られています。