文化講座
アオキ Aucuba japonica アオキ科
アオキは、日本原産の常緑低木です。全国に分布しています。東北から北海道には変種のヒメアオキが自生しています(変種とは、植物分類学的に別種とまではならないけど、少し変わっているもの)。枝も青い(緑)ことからアオキと名付けられた。雌雄異株で雌株には赤い実が付きます。
イギリスのプラントハンターのロバート・フォーチュンは、アオキの雄株を入手の為に来日(幕末の1860年)数多くの植物と共に本国に持ち帰り、真紅の実を付けさせる事に成功しました。当時ヨーロッパには、アオキは雌木しかなかった為、耐寒性のある常緑のアオキに赤い実が付いた事は大変話題となりました。
フォーチュンは中国のお茶の木を、植民地インドのダージリン地方に、導入したことで有名です。
育て方・・・日陰の植物です。耐寒性もあり日陰の庭園樹としては、最適です。挿し木で増やせます。
全国に自生していますから、多くの園芸品種が選抜されています。
「名月」(めいげつ)
「湘南満月」(しょうなんまんげつ)
「三日月」(みかづき)
「サルフレア・マルギナータ」
「スターダスト」
「駿河弁天」(するがべんてん)
「長台寺」(ちょうだいじ)
島根県にある天台宗のお寺。奈良時代行基によって開かれたと伝えられています。
植物の名前に、お寺や神社の名前が付いているものがよくあります。これはお寺や神社に珍しい植物を寄進したものと思われます。このアオキも長台寺にあったものかもしれません。
他には、セッコクの「速玉」や椿の「出雲大社の赤やぶ」、「天倫寺月光」(てんりんじがっこう)などあります。
「夏の雲」
新葉が白く出て後に緑に変わります。
大変美しい品種であり、これから普及していくと思います。
瑞浪の山口清重氏によって世に送り出されました。(岐阜県八百津町産)
「富士川」・・・葉が細いのが特徴。
「見沼黄金」
ギャラリー(最近の私の庭の植物です)
- ハエトリソウ赤葉
- 北米原産の食虫植物、冬も外で越します。
日当たりのよい所に置き、腰水で育てます。
- サラセニア・ヘリアンフォラ
- ギアナ高地に自生する食虫植物。ハエトリソウと同じように腰水で育てます。冬は室内に入れます。
サラセニアの中では一番のおすすめ。
エキナセア・グリーンエンジェル
- 千日紅とタイワンタケクマバチ
- 外来種のクマ蜂、2006年に豊田市で初めて見つかり現在は名古屋市内にも普通にいます。
竹やホースに穴をあけ巣を作ります。見つけると駆除するようにしています。
アーモンドの実
- アマミフウラン
- 夏咲きのフウラン。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/