文化講座
シダ植物の楽しみ 1
最近人気のシダ植物について、お話ししますね。先ずは基礎知識から、
1 花は咲かない。胞子によって増殖します。もちろん株分けでも増えます。
2 葉、茎、根がありコケや地衣類と区別できる。
3 維管束がある。茎の中に水や養分の通り道、道管(どうかん)と師管(しかん)でできている。
道管・・・根からの水や養分を運ぶ。
師管・・・光合成でできた養分を運ぶ。
ビカクシダ(コウモリラン)筆者自宅
着生のシダなので吊り下げて育てる。葉の形が面白いので人気があります。
育てやすい寒さにも強い品種もあります。
シダ植物は日陰を好む種類が多いので観葉植物として多く栽培されています。私も大好きなので沢山栽培しています。今回は、日本産を主体に紹介します。日本産の良いところは耐寒性があるところです。もともと日本に自生していましたから育てやすい種類が多いです。
ヒトツバ・・・関東以西の岩場や樹木に着生しています。葉が一枚のところから名づけられました。
どこにでも自生している普通種なので葉変わりも多く見つかっています。
三重県
ヒトツバ 「土佐大王」
ヒトツバ斑入り
ヒトツバ 三重産甲竜タイプ
ヒトツバ 「丹波竜」
ヒトツバ 小型種
ヒトツバ 「壱岐甲竜」 葉のふちに甲竜が出る。
ヒトツバ 葉に切れ込みが入る珍しいタイプ。
イワオモダカ・・・全国(沖縄は除く)の岩場や樹木に着生しています。水生植物のオモダカの葉(三角形)に似ていることから名づけられました。イワオモダカも自生数が多い為いろいろな変化葉が見つかっています。
イワオモダカ 「御所車」
イワオモダカ 斑入り
イワオモダカ 「小天狗」 岐阜県で見つかった獅子葉
イワオモダカ 「四国獅子」
イワオモダカ 「三笠」
小型の葉になるタイプです。
シダ植物は、4億年前から生き続けていて、様々なタイプのシダがありますから順次紹介していきます。
ギャラリー (最近の私の庭の植物です)
アジサイ 「大島緑花」 伊豆大島で選抜された緑花。
大型のアジサイです。緑色のガク花弁と中心の花とのコントラストが美しい。私のお気に入りです。
ヤマアジサイ 「星の雫」 (ほしのしずく)
ガク花弁に白い斑紋が入る珍しいタイプです。
ヤマアジサイ 「流星」
済州島原産のヤマアジサイ。絞り花が気に入っています。
イワタバコ ピンク花
普通は藤色の花です。ピンクも綺麗ですね。他に白花と緑花もあります。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/