文化講座
原種スイセン(ヒガンバナ科 Narcissus)
スイセンの原産地は地中海沿岸地方から中近東にかけてで、原種として約50種が知られています。
一般に原種スイセンと呼ばれている植物は、スペイン、ポルトガル、モロッコなどに分布する小型のスイセンです。ペチコートスイセンとも呼ばれています。
12月頃から咲きはじめ、おもに白や黄色の花色です。
・ロミエウクシイ...北アフリカ(モロッコ)に分布。淡いクリーム色の花が多い。
・バルボコディウム...スペイン・ポルトガルに分布。黄色の花色。
・カンタブリクス...おもにスペインに分布。白色の花。
・セロチネス...地中海のキプロス島に自生。早咲き。10月に開花、香りがある。
6月には葉がなくなり休眠期に入ります。7月中旬には植え替えをします。
①重い用土で深めに植える(約4~5センチ)。
②チッ素系の肥料を抑えて、リン酸系の肥料を多用する。
③成長期はたっぷり潅水、休眠期はしっかり乾かす。
④極端な加温や凍結による温度変化を抑えて、なるべく自然に育てる。
2012.2.14 フラワーマルシェにて、ナルキサス・カンタブリクスとシクラメン・コウム
植物の知識が広がる講師HP:
Flowery Hill http://floweryhill.net/