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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

コケリウム

 コケリウムとはテラリウムの植物をコケに置き換えた物を言います。テラリウムは、ガラスケースの中で植物を育てる事で、その植物をコケ主体にしたコケテラリウムをコケリウムと呼ぶようになりました。
 適度な空中湿度と光の弱い所を好むコケを使う事によって室内で手軽に育てられると人気が出ました。コケは成長がゆっくりで、小さなビンで育てる事も出来ます。
 私は、コケ玉を20年以上作ってきました。コケリウムはコケ玉のように何年も育てる事は難しく状態が悪くなったらその都度作りなおします。
今回は、寄せ植えの材料としてコケを入手しましたので作ってみました。
材料さえそろえば短時間で簡単に完成します。

材料

コケ(ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケ)、ビン(ガラス、プラスチック)、用土、
ピンセット

作り方

容器に用土を敷きピンセットでコケを敷き詰めます。

ビン(ガラス、プラスチック)

ホームセンター、100円ショップなどで入手できます。

コケ

ヒノキゴケ(左側)、ホソバオキナゴケ(右側)

用土①

硬質赤玉土小粒、硬質鹿沼土小粒、腐葉土、軽石 (4:3:2:1)
ゼオライトも少し入れました。

用土②

ゼオライト、焼赤玉土、軽石小粒、富士砂 (4:3:2:1)
上から左回りにゼオライト(やや緑色)、焼赤玉(茶色)、軽石(ベージュ色)、富士砂(黒色)
排水性のないビンでも、健康に育てる為にゼオライトを入れます。

用土②を下に用土①を上に入れます。

育て方

直射日光が当たらない明るい所に置きます。
水やりは霧吹きでコケにあげます。ホソバオキナゴケは乾くと白っぽくなります。
ヒノキゴケは乾くと開かなくなるので様子をみて水をあげます。
あまり乾燥する場合はビンの蓋をします。

※コケ玉もそうですが、室内だけで育てますと、カビが生える場合があります。私は予防としてHB101を使っています。これは成分としてヒノキチオールが入っていますので殺菌効果がありカビが生えません。他には「ヒバ水」、「ヒバオイル」も同じ効果があります。

左側のボトルはコケの他に、ハオルチアとタイワンアオネカヅラが入ってます。共に弱い光でも育ちます。

乾燥しやすい場合は、蓋をします。

ギャラリー (最近の私の庭です)

カエデの寄せ植えにコケを使いましたので、余ったコケでコケリウムを作ってみました。

静岡県の山奥(長野県との県境)に昆虫採集に行きましたら猛毒のカエンタケが大量に生えていました。

カエンタケ

ヒメミミカキグサ・・・大変小さな食虫植物です。久しぶりに自生地に行って来ました。
高さ20ミリ、花の大きさは2ミリ弱、開花していないと見つける事は難しいです。
足元の小石の高さに小さな花が咲いていても気が付きません。

よくわかる写真は、以前の「珍奇植物の楽しみ」を参照して下さい。

ガーデニング
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