文化講座
クリスマスローズの魅力 2
クリスマスローズの赤花の作出は、難しいと言われていましたが、ここ数年店頭に並ぶようになってきました。最初に世に出た「アンナズレッド」はオランダで作出された赤花です。
従来のオリエンタリス系とニゲルなどの原種交配種で10年位前から園芸市場で見かけていました。ニゲルの様に夏に弱いと思い込んでいたため、あまり気にしていませんでしたが、先日友人の庭を訪れたところ、同じ系統のクリスマスローズ「氷の薔薇」の大鉢があり、夏越しも問題なく立派に育っているのを見て驚きました。近くのホームセンターで、同じようなハイブリッド系の「雪の妖精」シリーズの「リン」、「リバ」、「リアラ」を見て、大輪で横向きに咲き株全体のバランスも良い素晴らしい花が出てきたと思いました。
「氷の薔薇」イタリアーノ・ベノッタ・・・まさしく赤花ですね。
「氷の薔薇」イタリアーノ・ロゼッタ
「雪の妖精」 リバ・・・大輪白覆輪の素晴らしい花です。メリクロン苗ですのですべて同じです。花が一回り大きいので、倍数体かもしれません。最近はメリクロンの過程でコルヒチン処理をすることにより倍数体が出来るとも言われています。
[雪の妖精] リン・・・大輪で10cmほどあります。横向きに咲きます。
フロスティ・・・多花性、これほどの株になると豪華ですね。(2/15撮影屋外無加温)
ニゲルの形質を受け継いで早咲きですね。
「氷の薔薇」 レッド (2/1撮影) フロスティ (2/1撮影)
同じ置き場でこの位差があります。
ニゲル・・・東ヨーロッパの産地に分布する早咲き種。暑さに少し弱い。
ギャラリー(最近、私が興味をもった花です。)
椿 クックホンエンシス・・・従来知られていたクックホンエンシスよりも濃い色の花です。
先日マエダナーセリー(豊田)さんにうかがった折に見せて頂きました。こちらが本当のクックホンエンシスとのことでした。
今年もベトナムのクッホン国立公園に、昆虫の調査に行きますので、自生を見れたらと思っています。
デンファレの生産農園に行ってきました。ハウスの中は25℃、外と20℃以上の差があり驚きました。デンファレの栽培には、温度が高くないといけないので、燃料代の高騰もあり最近はあまり作られていません。
水捌けの良い砂で植えてありました。