文化講座
シンボルツリー 2
先月に続いて今月も、シンボルツリーについてお話します。
★サルスベリ・・・中国原産の落葉高木。「百日紅」の名前の通り長期間(2~3ヶ月)咲き続けます。
カイガラムシが着き易いので、オルトラン粒剤を撒いて予防しましょう。
カラス葉の品種「ブラックパールホワイト」(R)は、黒い葉に白の花が咲きよく目立ちます。
★ネムノキ・・・マメ科の落葉高木。やさしい樹形で、涼しげな小さな葉が特徴的です。夜には葉を閉じることから名付けられました。初夏にはピンクの花も咲きます。銅葉の品種「サマーチョコレート」がお勧めです。
もちろん私の好みです(笑)。
ネムノキ「サマーチョコレート」
★ミモザ(アカシア)・・・オーストラリア原産の常緑高木。黄色の花のギンヨウアカシアがよく知られています。
私のお勧めは、サンカクバアカシアとブルーブッシュです。いずれも銀葉ですので日当たりの良い所が向いています。成長が早い為、幹が太くなる前に背が高くなり安定しないので、支柱をして剪定をしながら幹が太く成長するのを待ちます。
ギンヨウアカシア
ブルーブッシュ
★ソテツ・・・九州南端から沖縄、南西諸島に自生する常緑低木。木と言って良いか迷いますが、ソテツも次のリュウゼツランもシンボルツリーの仲間に入れても良いと思います。
成長がゆっくりな所も良いと思います。
ソテツ「金冠」・・・秋から冬にかけて葉の周囲が黄色く黄葉してとても美しい(8月撮影)。
★リュウゼツラン(アガベ)・・・中南米原産ですが、耐寒性のある品種もあり大型になりますと迫力もありシンボルツリーとして扱っても良いと思います。
成長もゆっくりで、日差しが強く乾燥ぎみの南面に向いています。
上が「華厳」、下は「吉祥天」共に耐寒性があり、名古屋市内では、屋外で冬越し可能です。地植えもできます。よく似た品種の「吉祥冠」は寒さに弱いので地植えできません。
ギャラリー(最近の私の庭です)
キキョウ八重咲き絞り・・・実生苗は花が安定しないので、挿し木(挿し穂)で増やしました。
ヤブラン「モンローホワイト」・・・ヤブランの白花種です。丈夫でよく増えます。下草に向いています。
トケイソウ「インセンス」・・・耐寒性がありますので生垣に向いていますが、とても勢いのある植物ですから大鉢植えが良いかと思います。
アマミフウラン・・・夏咲きのフウランです。花も大きく香りも良く日本の野生蘭とは思えない豪華さです。花持ちも良く1ヶ月ほど咲きます。白い花は夜に香りが強くなりますので、素焼きの栽培鉢から信楽焼きの鑑賞用の鉢に入れ替えて楽しんでいます。
毎年夏は昆虫展を開催しています。(東山植物園)入園料が要りますが無料で見ることができます。内容は、ピカイチです。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/