文化講座
セッコクの花を楽しむ2(ラン科)
今月もセッコクの花を紹介します。
・黄花
セッコクの黄花は、レモンイエローの淡い花色が多く、ピンクが入った花はオレンジ花ともよばれています。濃い黄色の花は、赤花と同じく洋種との交配種です。
郡上節・・・岐阜県産黄花。
黄花無名・・・澄んだ黄色が美しい。
杏丸・・・静岡産のオレンジ花。
香輪・・・オレンジ花の六弁花。
紅冠・・・熊野(ゆや)の芽変わり。熊野は紀州産の黄花。葉と花に覆輪が入る。
・緑花
緑花は、咲き始めは緑色ですが2~3日で白くなります。蕾の時から日陰で咲かせますとかなり緑が濃く咲かす事が出来ます。しかし4~5日で白花になります。緑が残るタイプは、キバナセッコクとの交配種の可能性が高いです。
古道の緑・・・私は屋上の作場ですので、緑花は2日くらいで白花になります。
女官・・・整形花の緑花。
キバナセッコク・・・四国以南に分布する着生ラン。セッコクとの交配によく使われる。
・覆輪花
覆輪花の名花「紫式部」を最初に見たのは40年ほど前で、私には到底手に入らない高嶺の花と思っていました。現在では増えていますので、入手しやすくなりました。
紫式部・・・白花に紅覆輪の名花。
紫燕(しえん)・・・紫式部と共に人気の名花。
ギャラリー(最近の私の庭です)
「津江の緑澄」・・・山アジサイの緑花。大分産。とても雰囲気の良い花です。
「大島緑花」・・・アジサイの緑花。八丈島産。中心の両性花の青が目立ちます。
この株はまだ子株なので成木になると装飾花も全体に丸く咲きます。
トキワヤマボウシ「十五夜」・・・中国原産の大型の常緑樹。従来の「月光」とは別種のヤマボウシ。
花付も良く、すきまのない丸い花弁の花を咲かせます。この品種は岐阜県瑞浪市の育種家山口清重氏によって日本に導入されました。
ポーチュラカ・デュナ・・・市場の仕入行った折みつけた綺麗なポーチュラカです。
気に入ったので入手してきました。ポーチュラカは多肉植物のスベリヒユの仲間で暑さと乾燥に強く、夏の花壇向きです。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/