文化講座
ハボタン
ハボタンは、結球しないキャベツやケールの中から選抜され観賞用として楽しまれています。
歴史としては古く、江戸時代の中頃には、葉変わりを珍重し栽培され始めました。花が少ない冬の時期に紅白の葉色は縁起が良いと好まれ、お正月の植え込みに欠かせない物となっています。
最近は、紅白以外にも、黒い葉や斑入り、ステンレス葉(灰色)、染色葉などがあり、葉姿も従来の縮緬や丸葉の他に切れ葉、照り葉などバラエティに富んできました。
このようにいろいろ出そろったことにより、多くの組み合わせの品種が作出され、ハボタンは従来とは違って冬の花壇や寄せ植えなどに欠かせないカラーリーフとしてのジャンルが出来上がりました。
春になりますと黄色いアブラナ科の花が咲きますが、それまでの3ヶ月ほどは成長もあまりしませんので良い状態を保ちます。多年草なので、別に植え込んで育てますと茎の長い「踊りハボタン」を作ることが出来ます。
ハボタンの寄せ植えを作る時に、根土(ポットの土)が大きいと数が入りません。その時は半分ほど剥いで小さくし水苔で包んで植え込みますと、一鉢に多くの苗を植えることが出来ます。これは寒い時期ならではのことで、成長も遅いので通常の2倍の密度でも植え込むことが出来ます。もちろん春までの3ヶ月限定です。
「光子ロイヤル」 照り葉の黒葉で人気があります。植え込みに少し入れるだけで格が上がります。
「ブラックルシアン」 カップ葉
「ファルダノエル」 フリル葉
「パープルステン」 ステンテス葉。いままでになかった葉色です。
切れ葉
「マルモドルチェ」 斑入り品種。大変美しいハボタンです。
「アイスダンス」 くっきりとした葉脈が美しい。
右上に染色ハボタンがあります。自宅にて。
ハボタンの寄せ植え。
千両の寄せ植え。
ギャラリー(最近の私の庭です)
今時期はパンジーの仲間がいっぱいありますので少し紹介します。
「ニジイロスミレ」 複色の中輪花。
「ニジイロスミレ」
「ウサギのビオラ」
「ウサギのビオラ」
「ファビュラス」 八重咲き種。
「ファビュラス」 八重咲き種。 花弁が多いと豪華ですね。
「ファビュラス」 八重咲き種。
ビオラ
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/