文化講座
カキツバタ (Iris laevigata)アヤメ科アヤメ属
愛知県の花、カキツバタは日当たりの良い湿地の水辺に自生しています。知立市の無量寿寺が知られており毎年多くの観光客でにぎわっています。同じ仲間にショウブ(菖蒲)やアヤメがあります。
よく似ていますが、カキツバタは水中に、ショウブは水辺の湿地、アヤメは陸に自生しています。少しずつ自生環境を変えて、競合しないようにしています。
育て方は、自生状態のようにカキツバタは水を張った容器に鉢を沈めます。アヤメは受け皿に常時水を入れて育てます。日当たりの良い所に置き、植え替えは秋にしましょう。
カキツバタとショウブは花のタイプがいろいろあります。ショウブはハナショウブとして広く栽培されています。それに比べカキツバタは、標準花の青紫の花しかほとんど知られておりません。
カキツバタは、在原業平(平安時代の歌人)の歌にも詠まれており江戸時代には多くの品種が育てられていました。