文化講座
植物を小さく育てる
植物は、根の張り具合によって大きさが変わる物が多いです。小品盆栽は小さな鉢に植え込み大きく育たないように丁寧に管理をしてすばらしい作品を作ります。お店で販売されている植物の多くは、株の大きさによって価格が違います。大抵は同じ植物なら大株の方が高い物が多く、生産者の方たちも、なるべく大きく育てようとしています。
私は長年、コケ玉を楽しんでいますが、コケ玉に向くような小型の植物は中々売られておりません。それで市販の植物を小さく育てて使っています。
私が植物の小型化が面白いと思ったきっかけは、一人で管理できないほど大量の鉢植えの植物を育て始めた為、適切な植え替えが出来なくなり、3~4年そのままのポット苗や鉢がたくさん出来てしまいました。それらは、株が増えて根が詰まり大きくなれずに小さくなってしまいました。私が植え替えを怠った事が、図らずしもコケ玉に最適な大きさの植物を手に入れることになりました。
矮化剤を使って小さく育てる事も出来ますが、植え替えずに小さな鉢で育てても小さくする事が出来ます。
一つ難点があります。根が絡みすぎて株分けの時に根痛みをして弱る株が多い事です。
済州島産 白糸草・・・小型の白糸草ですが、小さく育てると豆鉢に植えることが出来ます。
フォビドウンフルーツ・・・「オレンジマーマレード」の4倍体。2つとも同じ品種です。
これは大きい方がいいですね。ギボウシは同じ品種と思えないほど変わります。
ヤブコウジ「白王冠」・・・ヤブコウジは根が詰まると実を付けます。
オトメギボウシ「銀河」・・・3ポットとも、同じ品種。
オトメギボウシ「銀河」。
アマドコロ・・・三分の一ほどに小さくなります。花は咲きません。
小さくて場所をとりません。
左から「姫イズイ」・「姫石菖」・「済州島白糸草」・「オトメギボウシ」。
「姫石菖」・・・ビロード石菖です。標準は5~10cmくらい。この株は5mm~1cm。
ギャラリー(最近の私の庭です)
斑入り植物が多いですね。全部鉢植えなので季節ごとに変わります。
1月に作った多肉の寄せ植えがそのままの状態です。良く持ちます。
その左のカラス葉は、パイナップルリリーの「スパークリングバーガンディー」です。
ツリバナ中斑・・・白い斑が大きくとても美しい。
ニッコウキスゲ黒花・・・独特な色合いです。
先月(6月)、庄内緑地公園(名古屋市西区)で「斑入り植物と苔玉展」を開催しました。
今月も13~15日に、荒子川公園(名古屋市港区)にて小規模な展示会を開催します。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/