文化講座
椿を楽しむ(ツバキ科 ツバキ属)
日本には、ヤブツバキ、ユキツバキ、リンゴツバキが分布しています。
海外では、東南アジア(中国・ベトナム・ミャンマーなど)に広く分布しており、中でも中国は、雲南地方を中心に200種も自生しています。
ヤブツバキ (本州~九州) | ... | 国内の椿の主流をなしており多くの品種が、選別されています。自生地は冬も暖かい海岸地帯に広く分布しています。 |
ユキツバキ (本州) | ... | 日本海沿岸(福井~秋田)の多雪地帯に分布しています。 |
ヤブツバキとユキツバキの混生地には、多くの変異種が見つかっています。また屋久島~沖縄には花がヤブツバキより小ぶりで、実が大きな、リンゴツバキ(別名:屋久島椿)が分布しています。
椿の園芸品種は、2000種ぐらいあります。数々の花変りの中でも、日本では一重が好まれています。海外では、八重咲きが多く作出されております。
花物の中では、侘助(わびすけ)が人気があります。
侘助(オシベが退化した筒咲き種) : 一子侘助(いちこわびすけ)、天倫寺月光(てんりんじがっこう)、数奇屋侘助(すきやわびすけ)、胡蝶侘助(こちょうわびすけ)、村下(むらげ)など
花物の他にも、斑入り葉や変り葉が選抜されています。
斑入り種 : 越の吹雪(こしのふぶき)、麗山峰(れいざんほう)、金世界(きんせかい)、錦葉西王母(にしきばせいおうぼ)、多福弁天(たふくべんてん)、錦葉黒椿(にしきばくろつばき)など
変り葉種 : 梵天白(ぼんてんじろ)、金魚葉椿(きんぎょばつばき)、柊葉椿(ひいらぎばつばき)、鋸葉椿(のこぎりばつばき)、百合椿(ゆりつばき)など
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