文化講座
原種シクラメン (サクラソウ科 Cyclamen )
原種というと、なにか特別の植物のように感じますが、広く流通している園芸植物の元となった野生種のことです。素朴で可憐な花に人気が高まりました。シクラメンの他にもスイセンやチューリップ、クロッカスなどの球根植物の原種も人気があります。
原種シクラメンは、ヨーロッパの地中海沿岸に広く分布しています。耐寒性のあるものが多く、庭植えや鉢植えで楽しめます。従来のシクラメンは温暖なトルコに自生しているペルシカムから作出された為少し寒さに弱い物が多いです。最近は耐寒性のある原種との交配種も作られています。
もともと野生の植物ですから育てやすい丈夫な種もあり、実生で増えカーペット状になるとみごとです。
早咲き種ではヘデリフォリウム、遅咲き種ではコウムがおすすめです。
☆栽培管理
水はけ良く植え込みます。開花して葉が展開するまでは日当たりの良い所、その後は少し遮光します。植え替えをする場合は、葉のない時(7~8月)に行います。
コウム(シルバーリーフ)
コウム・・・秋に葉が展開、1~3月に開花。
ヘデリフォリウム・・・9~10月に開花、花が先に咲き、あとから葉が展開。
ヘデリフォリウム7月のようす、昨年の球根(茶色で丸い粒7~8ミリ)と今年の種子(茶色の小粒)