文化講座
鉢をたのしむ 2
☆ 丹波焼
日本六古窯(瀬戸、常滑、越前、丹波、備前、信楽)の一つで、平安時代末期頃から焼かれています。丹波鉢として山草愛好家の間では人気があり、赤茶色の素朴な風合いが特徴です。地名(立杭)から立杭焼とも呼ばれ植木鉢では珍しい、登り窯で焼いた鉢も手に入ります。登り窯は、松などの薪で3日ほどかけて焼き上げるため花器や茶器などの高級品が多く焼かれています。植木鉢も少量ですが定期的に焼かれています。
兵庫県の三田市近くにあり、三田西ICから15分ほどで着きます。山草大手の伴園芸もありそちらでも、丹波鉢を見る事ができます。伝市窯と丹山窯が有名です。
窯元さんに伺うのが良いのですが、登り窯は年に3~4回しか焼かれませんので問い合わせをしてから行かれると良いでしょう。
丹波鉢
伝市鉢
伝市鉢
丹山窯
☆ 常滑焼
日本六古窯の一つで、平安末期から鎌倉時代ごろから焼かれています。
愛知県常滑市に多くの窯元が集中しています。植木鉢としては、高級な盆栽鉢と手ごろな型抜きの鉢が知られています。陶磁器専門店が集まったセラモールがお勧めです。
常滑焼 型抜き鉢
窯元さん
素焼き(釉薬なし)は重ねて一度に多く焼ける。
ガス窯
☆ 楽焼錦鉢
愛知県安城市には、楽焼錦鉢の愛楽園があります。古典園芸植物のフウラン、セッコク、オモトなどの高級観賞鉢を焼いています。大変薄く壊れやすいので、栽培には使いません。観賞する時のみ植え込みます。絵柄はすべて手描きで作家さんのサインがある物もあります。
長生蘭(セッコク)
富貴蘭(フウラン)
☆ ギリテラ
ギリシャ風テラコッタの略。石膏を樹脂で固めた鉢です。一個一個、手で削っていて豪華で存在感があるわりには、おてごろな値段になっています。その訳は、海外(ベトナム)で製作している事と焼き物ではないからです。玄関先や室内の観葉の飾り鉢としてお勧めです。
ギャラリー(最近の私の庭の植物です)
原種スイセン N.ロミエウクシー
12月ごろから1月は白花、2月にかけては薄黄色、3月は黄色と徐々に濃い品種に変わります。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/