文化講座
肥料の適切な使い方
園芸講座などで「肥料はどうしましょう?」が一番多い質問です。
肥料は必要な物ですが、健全(健康)な状態の植物に適量をあげると大変効果があり、よく育ちます。弱った植物には、新しい用土(無肥料)と適切な水やりで、まず人間で例えると腸に当たる根を健全に育ててから肥料をあげましょう。
肥料の使い方の基本
- 液肥は、なるべく薄めで回数を増やす(規定濃度の倍以上薄める)。
- 気温の高い時期は避ける。
- 弱った(根の痛んだ)植物や挿し木には、施さない。
- 緩効性の固形肥料は、用土の上に置く(プロミック、エードボールCaなど)。
遅効性の粒状肥料は用土に混ぜても良い(マグァンプK、マイガーデンなど)。 - 庭に使う場合は、有機肥料を主体とし微生物により土壌の改善をはかる。
- 野菜などによく使われるIB化成は、1ヶ月ほどで肥料分が出ますから、用土に混ぜないように上に置き、適量を順次追加します。
- 盆栽などに使う玉肥も、効果が50日ほどなので、形が残っていても順次交換します。
肥料の基礎知識
・肥料の3要素:チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)
チッ素(N)・・・植物のタンパク質や葉緑素を作るのに必要。葉や茎を大きくし緑を濃くする。
リン酸(P)・・・花や実を付けるのに必要。チッ素やカリと違い多く与えても障害がない。
カリ(K)・・・根の生育を助け、耐病性を高め、寒さに対する抵抗力をつける。
3要素の他に微量要素として、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)などがあり微量ですが欠乏すると障害が出ます。
即効性の液肥と共に、緩効性の有機肥料も微量要素が含まれているので重要です。
お勧めの肥料
化成肥料系・・・ハイポネックス、マグァンプK、マイガーデン、プロミック
有機肥料系・・・バイオゴールド、グリーンキング
ハイポネックス
マグァンプK大粒
プロミック
マイガーデン
バイオゴールド
グリーンキング
ギャラリー(最近の私の庭です)
キクザキイチゲ「紫峰」・・・キンポウゲ科の山草。千重咲き。
クリスマスローズ黒花ダブル・・・黒花の中でも特に黒いと思います。大きな鉢が必要なので鉢数を減らしました。他はゴールドと原種系です。
原種シクラメン・コーム
原種シクラメン・ゴランハイツ・・・ゴラン高原原産のコーム、小型で白い花が特徴。
ビデンス・パッション・・・ウインターコスモスのなかまです。市場に仕入に行った折にあまりに目立って綺麗なので入手して来ました。日当たりの良い所で育てます。
植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/